不動産投資をする時はやはり「安く買って高く売る」というのが基本になると思います。
日本での不動産投資は売却益よりも家賃収入がメインになるとは思いますが、それでも購入金額、売却金額の見定めは重要で、
安く買えればそれだけ利回りも良くなりますので、家賃収入がメインと言っても、家賃収入のことだけを考えておけば良いわけではありませんよね。
少し前に東京都内で区分マンションを投資用に購入したのです、
この時、お部屋に残置物があり、これらをこちらで処分するので代わりに指値をさせてください、という形で指値が通ったことがありました。
今回はこの時の体験談を踏まえて、残置物についてお話ししてみたいと思います。
残置物(ざんちぶつ)とは?
残置物(ざんちぶつ)とは、前の入居者が貸主の了承を得ずに残していったさまざまな物のことを指すもので、
- エアコン
- 冷蔵庫
- 照明
- ガスコンロ
などが挙げられます。
賃貸物件だと「このエアコンは残置物か設備か」というような話がよく出ます。
設備の場合はオーナーの所有物として物件に備え付けられているものなので、故障した際はオーナーの負担で修繕をします。
しかし残置物の場合は前の入居者が勝手に置いていったものであり、入居者が変われば新しい入居者の所有物となりますので、故障した際は入居者の方で修繕するなり捨てて買い替えるなりできるんですね。
このように賃貸物件だと、残置物と設備が入り混じっていることがあります。
ちなみに私も以前住んでいた賃貸物件では2台のエアコンが付いていたのですが、1台が残置物、1台が設備となっていました。
関連記事:残置物のエアコンはどういう扱い?修理や撤去のルールは?
毎日見ているポータルサイトで良い物件を発見!
大体毎日不動産売買のポータルサイトを見ています。
条件などを一通り設定しておくと、当てはまる物件が売りに出された時に通知が来るような設定にもしていて、
などはとりあえずチェックしていますね。
毎日チェックしていると大体物件の相場感覚みたいなのがついてきて、新着物件も「お!安いな!」みたいなのがわかるようになります。
そこで見つけたのが今回の物件で、
基本的に今までは地方の築古物件ばかりに投資してきていたのですが、そろそろ都内ですぐに行ける距離で、利回りも低くていいから安定した手のかからない物件を持ってみるのもいいかな、と思って立地重視で区分を探していた時でした。
立地としてはかなり良い物件(都内某メトロ駅から徒歩1分)で、ワンルームの小さな部屋ですが、約2000万円で売り出されていたのです。
これは急いで問い合わせだ、と思ってすぐに連絡し、他にも検討されている方もいるというお話をうかがいつつ、内見もすぐにさせていただきました。
関連記事:不動産投資物件の探し方!初心者は何から始めればいい?
どうやら売り急いでいる
不動産仲介の方とやりとりをしていく中でわかったことが、とにかく売り急いでいるということでした。
物件の今のオーナーさんは投資として所有しているわけではなく、どうやらセカンドハウス的な使い方をしていたみたいです。
都内の区分所有だと、現オーナーも投資として所有している、みたいなことばかりではないですよね。普通に住居として所有していることも多いわけです。
特に使う用途がなくなったワンルームで、現金化したいのか、とにかく売り急いでいる、とのことでした。
不動産投資で物件を購入する時に「売り急いでいる」と聞いたらラッキーと思ってしまいます。
それが投資家さんではなく、住居として物件を所有している場合はなおさらです。
なぜなら売り急いでいる、ということは交渉がしやすい、ということなのです。
価格を下げてもいいから、早く売れる人に売りたい、と考えている人が多いんですよね。
関連記事:不動産を安く買うためのコツ!どういう物件が狙い目?
内見時に残地物があったので指値交渉の理由付けに使った
内見をさせていただいて、お部屋の雰囲気がとてもよく、致命的な高額リフォームが必要な箇所もありませんでしたので購入を決めました。
そして内見時に気になったのがベッドや家具などがそのままであったこと。
これは「交渉材料に使えるかも?」と思い、(家具も必要なら引き取ってほしいとも言われていたので)
もちろん他の項目についても「ここはリフォームが必要なので…」というような理由づけは行いましたが、すでに安い売り出し価格に対して50万円ほど指値をしました。
残置物を処理してくれるならありがたいとのことで、指値が通り、思ったよりも安く購入できてとてもよかったです。
大きなベッドが一番の残置物で、それいがいはハンガーラックとミニテーブルくらいだったので、処理は確か10万円程度に収まったと思います。
修繕をある程度して今はすでに新しい入居者様がご入居されています。
このように、残置物は確かに厄介なケースもありますが、指値交渉の材料として上手に使うこともできますので、
そういうケースもあるのだ、ということをぜひ知っていただければと思います。