今年は1月1日に能登半島地震が発生し、今もなお苦しまれている方がいる状況で、どうにも辛い1年の始まりとなってしまいましたが、
こういった大きな地震があった時に注意したいのが、緊急時に付け込んで蔓延る詐欺です。
特に地震保険に関してはそもそも知識がない方も多く、災害に便乗して起こるこうした悪質な手口は許せないですね…
ということで、地震保険の詐欺にどんなものがあるのか、「詐欺かも?」と思った時にどんな対応をしたらいいのか、ということを解説しておきたいと思います。
自身が加入している保険の公式を確認する
たとえば住友生命の公式ホームページでは以下のような内容が掲載されております。
地震や火災保険の保険金請求サポートを騙ったトラブルにご注意ください
最大震度6強を観測した2022年3月16日の地震以降、宮城県内で地震や火災保険の保険金請求サポートを騙ったトラブルが発生しています。
被害に遭われないよう、十分にご注意ください。<当社にお問い合わせがあった事例>
住友生命公式サイト
保険金の請求サポートを騙る業者が、被災住宅のお客さまへ戸別訪問で勧誘しており、契約締結後に当社より支払われた保険金の一部を、手数料として請求するケースが報道されています。
この報道を受け、実際に保険金のサポートを騙る業者と契約を締結したお客さまから、当社へお問い合わせがありました。
<被害に遭われないために>
損害保険会社はお客さまから保険金の請求があった場合、ご契約時に約定した保険金額を約款等に則りお支払いいたします。
当社としましても、保険金サポート業者等を通して請求することは推奨しておりませんので、万が一不審な勧誘があった場合は、契約することを避け、当社コールセンター(0120-307506)へご連絡ください。
自身が所有している物件に被害があった場合はどうしても気が動転してしまうと思いますが、
契約している保険を改めて見直し、公式サイトを確認したり、不審な契約を持ちかけられたら公式の窓口に連絡をするようにしてください。
関連記事:火災保険って何に使えるの?初心者にわかりやすく解説!
怪しいと思ったらすぐに契約しない
- 「保険を代わりに請求する」
- 「無償で対応する」(と見せかける)
- 「役所から来ました」
というような謳い文句には注意です。
その人が本当に保険会社の代理店や役所の人である証明ができません。
そのため、公式に自分で問い合わせる、というのが一番確実な証拠どりになると思います。
言われたことをそのまま鵜呑みせず、一度確認をすること。
また「相見積もりをとりたいです」と言うのも効果的です。
その場ですぐに契約をしない、ということがまずは大切だと思ってください。
ちなみに地震保険は火災保険に加入していないと加入することができない保険です。
まずは自身が加入している火災保険はどこの会社の、どこまでの補償範囲で契約をしているのか確認しましょう。
契約をした時の保険証券を確認するのが一番ですが、契約書が手元にない場合は、保険会社に連絡をすれば保険証券を再発行してくれます。
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よくある保険詐欺の手口
悪徳業者の詐欺の手口を具体的に紹介していきます。
調査と称して故意に壊される
調査を装って家の一部を故意に壊し、不正に火災保険を申請させようとする悪徳業者がいます。
屋根の高いところや外壁というのはなかなか目が届きにくいため、こちらが確認できない死角でそのようなことをされることもあります。
「外から見たら壊れていますよ」などと言って、屋根に登って、そこで壊す、なんていうこともありますので、飛び込みのような人に家に上がってもらうことのないようにしましょう。
保険金の申請を代行しようとする
「保険金の申請を代わりにやります」と言って高額な代行手数料を取ってくることがあります。
基本的に保険金の申請は「契約者本人」が行うのが決まりです。
オーナーであれば保険の申請はいつかはやることになることだと思いますので、面倒がらず自分できちんとできるようになりましょう。
嘘の申請をさせようとする
火災保険や自身保険では保険金がおりるケースが決まっています。
それに沿った内容になっていない場合は保険金はおりません。
そのため、悪徳業者では「嘘の申請をさせようとする」という手口が横行しています。
業者に言われて嘘の申請をしたと主張しても、結局嘘の申請をしたのは契約者本人ということになりますので、保険会社から契約を打ち切られたり、訴えられることもあります。
この場合は契約者本人が詐欺の加害者にもなってしまいますので、注意が必要です。
基本的には火災保険は地震をのぞく自然災害、地震保険は地震や津波などの被害にしか使えませんので注意してください。
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