不動産投資に年齢制限はありません。
ただ不動産投資ローンを組んで不動産投資を行うのであれば、年齢というのは考えなくてはいけないものです。
不動産投資において投資を始める年齢はどれくらいが良いのかということも含めて、今回は年齢を軸に解説していきたいと思います。
不動産投資をする年齢
不動産投資をしている年齢ですが一般的に言われている、不動産投資をしている年齢層のランキングは以下のようになっています。
- 40代
- 50代
- 30代
- 60代
- 20代
不動産投資ローンを組むにしても、頭金なども必要ですのである程度まとまった現金が必要な事を考えると若いうちから不動産投資をするという人は少ないようですね。
ちなみに現金で購入する場合は特に年齢制限などはありませんので、定年退職後に現金で不動産を購入するという方もいらっしゃいます。
また、年収別で言うと不動産投資をしている割合は以下のようになっています。
年収 | 割合 |
500万円未満 | 17.4% |
500万円以上 | 18.5% |
700万円以上 | 23.8% |
1,000万円以上 | 17.7% |
1500万円以上 | 14.9% |
3,000万円以上 | 7.7% |
不動産投資ローンを組む場合は、融資条件を決めるために年齢や年収などの個人の条件を見られますので年齢にも制限が出てくると考えてよいでしょう。
関連記事:不動産投資による平均年収はどれくらい?収支の構造は?
不動産投資に対する融資をする金融機関が考える年齢
不動産投資ローンを組む場合、金融機関は個人の属性を重要視します。
これはなぜかと言うと、「もし事業がうまくいかなくても個人の力で返済をすることができるかどうか」というところを見ているんですね。
金融機関はお金を貸す側なので、「しっかり貸したお金を回収することができるか」が一番心配なわけです。
そう考えた時に影響してくるのが年齢です。
もうすぐ定年間近という年齢だと、毎月安定してあったサラリーマンとしての収入も定年を迎えることでなくなりますので、それ以降の返済能力がないと判断されてしまうわけです。
金融機関では最終完済年齢というものを設けているものが多く、ローンを返し終わる年齢を設定しています。
この最終完済年齢は75歳としているところが多く、基本的に不動産投資ローンは短いと10年から15年であるということを考えると、不動産投資ローンを組んで不動産投資ができる年齢の上限は60歳から65歳程度と逆算することができます。
不動産投資ローンを組む前提で考えると不動産投資にも年齢制限があるということがわかりますね。
投資を始める年齢は早い方が有利
不動産投資に限らず投資というものは始める年齢が早ければ早いほど有利です。
なぜなら複利効果と呼ばれる効果があるからです。
年間に上がって頃収益をさらに再投資することによって複利効果を得ることができます。
時間をかければかけるほど複利効果は膨らんで行けますので、なるべく早いうちから投資を始めるというのが一番利益を生みやすいのです。
例えば100万円を3%で運用した場合単利の場合は毎年の収益は3万円ということになります。
そのため100万円を倍にするためには約33年必要という計算になりますよね。
一方複利の場合は、24年で資産が倍になる計算となり、単利で投資するよりも9年早く資産が倍になるのです。
たった3%の利回りだとしても、年数にすると9年も変わってくると考えると複利効果というのは凄いですよね。
不動産投資は5年や10年といった長期間の投資で考えるものです。
そしてその中で利益が大きくなってきたら不動産を売却して今度はさらに大きい規模の不動産を購入し再投資していくというのが不動産投資家のやり方。
だからこそなるべく早いうちから投資を始めるというのはおすすめなんですね。
関連記事:不動産投資を初めてする時に知っておきたいこととその準備
年代・投資スタイルに合わせた物件の買い方
なるべく早いうちから不動産投資を始めた方が複利効果を得られるので、とにかく早く不動産を買うというのがおすすめです。
とはいえ20代のうちはまとまった金額を用意するのも難しいと思いますので、最初から規模の大きい不動産を購入するというのは無理があるでしょう。
そもそも不動産投資ローンがおりないということもあると思います。
なので最初は中古の戸建てやワンルームマンションなどからはじめてみるというのが良いのではないでしょうか。
ある程度現金を用意することができるようになったり安定した収入を得られるようになってから希望を大きくして行っても良いと思います。
逆にローンが組めないのであれば現金で不動産を買ってしまうというのも良いでしょう。
また将来的にどれぐらいの希望で不動産投資をしていきたいのかということを考えておくことも大事です。
自分がどれぐらい時間と労力を割いて不動産投資を行うことができるのかということに合わせて物件規模を考えていきましょう。
関連記事:不動産投資物件の探し方!初心者は何から始めればいい?