不動産管理

賃貸物件退去時に入居者が猫を飼っていて原状回復75万円!?

自分が所有している物件で、入居者が内緒で猫を飼っており、退去時にそれが発覚する、というトラブルがありました。もちろんペット不可の物件です。

管理の方からうかがった原状回復にかかる費用がなんと75万円程度、とのこと…

これはちょっと流石に肝が冷えます。

最終的には保険に入っていたのでなんとか一部を補償してもらえそうとのことだったのですが、

こういったトラブルは割とよくあることかな、とも思います。

コロナ禍でペットを飼う人も増えた、という話もありましたしね。

ペット不可にしている物件でも、ペットを飼っていて、退去時にトラブルに…となるケースは今後ますます増えていくのではないかと思います。

今回の私のケースについて、ご紹介してみたいと思います。

無断で猫を飼っていた入居者

物件自体はペット不可の物件となっています。

これは賃貸借契約書の中にきちんと記載されていることであり、無断で猫を飼っているというのは契約違反となります。

ちなみに賃貸借契約書にペット不可の旨が記載されていない場合はペット不可という条件がそもそも設定されていなかったとされることもありますので、これはきちんと記載があるか改めて確認しておきたいところです。

ただ入居者自身は全く問題のない方で、6年以上お部屋に住んでくれていた入居者さんでした。

飼っていたのが猫だったなのか、近隣からクレームなどが来ることもなく、退去の時にお部屋の中を見て初めて猫を飼っていたということが発覚した次第です。(逆にお部屋を見れば猫を飼っていたことがわかるくらいには損耗していた、ということですね…)

関連記事:アパートの修繕費目安、項目ごとに知っておきたい予算

原状回復費用の内訳

管理会社さんからのご連絡で原状回復費用に75万円ほどかかる、ということを伝えられました。

ちなみにお部屋は地方の築古アパートの一室になりますので、家賃も2万円台でといても安いお部屋です。

もし75万円まるまるかかってくるとしたら30年かかってもプラスにすることができない計算になります。とんでもない損失ですね…

ということでご連絡をいただいて金額を聞いた時は本当にびっくりしましたし気持ちが落ち込みました。

原状回復費用の金額の内訳ですが、まず内装工事に55万円程度、とのこと。

これは柱や扉などが引っ掻き傷などでぼろぼろになってしまっているため、工事を入れて取り替える必要がある、ということです。

通常の原状回復であれば柱や扉なんかは多少の損耗があってもクリーニングだけすれば大丈夫ですが、

引っ掻き傷、ともなると元から取り替えたりする必要がある、とのこと。

さらにクロスやフローリングについて、こちらの原状回復が10万円。

フローリングはクッションフロアにしてますし、クロスも張り替えるだけでしたら通常はもっと安いはずです。

ここで10万円もかかってきてしまうのはやはり引っ掻き傷などがあるため、表面の張り替えだけでなく、中のボードから取り替える必要がある、という判断なのだと思います。

そして最終的にクリーニング。

これも通常のハウスクリーニングではなく、ペットの臭いなどを取り除くための特殊なクリーニングが必要になり、10万円程度とのこと。

やはり通常の原状回復に比べるとかなり割高でかかってくるものが多い、という感じですね。

関連記事:賃貸トラブルで多いペットに関する例と対処法

管理会社と要相談

管理を担当してくださっている方からご連絡があり今回の件が発覚しましたが、

  • 修繕をどこまで行うか
  • 入居者に対してどれくらいの請求を行うか
  • どのように入居者に説明をするか

といった部分は管理会社の担当の方と要相談、という感じです。

担当の方が親切に色々とお話をしてくれる方で大変助かりました。

今回は加入している保険で部分的に補償が出そう、とのことでお話をいただき、75万円まるまる負担、ということにはなりませんでしたが、

これから入居者の方と相談して、請求を行うことになるかと思います。

築古の物件ですとそもそもお部屋が綺麗なお部屋というわけではありませんから、安易にペットを飼っても大丈かも、と考えられるのかもしれませんが、

オーナーからすると大損失、金額も大きくて悩まされるし、本当に困ります。

特に臭いに関しては特殊クリーニングを行っても取れないケースもあるようで、臭いが取れないままに入居募集を行わなくてはならないかと思うとこれもまた辛いですね…

関連記事:原状回復にハウスクリーニングは含まれない?いくらくらいかかるもの?

一層ペット可にしてしまう…?

コロナ禍においてペットを飼い始める人も多いですから、一層のことペット可にしてしまう、というのも空室対策としてはありだと思います。

しかし原状回復費用がとんでもない金額でかかってくる、ということはぜひ知っておいていただきたいです。

築古物件では家賃2ヶ月分を敷金で頂いたとしても全くカバーできません。

さらに近隣とのトラブルなども起こり得ることを考慮すると、ペット可物件というのはなかなか経営していくのは大変そうだな、と感じてしまいますね。

ペット条件について悩んでいらっしゃるオーナーさんがたの参考になれば幸いです。

関連記事:不動産投資、ペット可物件のメリットデメリットとは?

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