随分と過激なタイトルになってしまいましたが、タイトルそのままのことが起こってしまいました。
管理会社の方から
家賃滞納が続いています…
とご連絡をいただき、催促などもしてもらいつつ様子を見ていたのですが、入居者の方と全く連絡が取れない状態が続いていました。
最終的に、警察の立会いのもと入室となったのです。
ここまでのあらすじ
物件は地方の築古の戸建てでして、入居者の方は単身女性、現在60代前半。
10年以上入居してくださっていて、今までは滞りなく家賃は支払われていました。
それがパタリと急に支払いが止まってしまい、管理会社の方に連絡をしてもらっても連絡がつかない。
実際にお家にも何度も訪問して頂いていたのですが、会うことができない、といった状態が続いていました。
一応電気メーターも見て頂いたようで、こちらは少し動きがあったようなので、居留守かもしれない、とのこと。
ただ家賃滞納ももちろん困りますが、単身の方ですし、もしかしたら中で孤独死されている可能性もあります。
私が住んでいるマンションでも以前孤独死があって、自分が第一発見者となったことがありました。異臭がしたため入室したところ孤独死されていた、という状況でした。
そんな経験もあるので、もしかしたら…という気持ちが拭えません。
家賃滞納も8ヶ月になって長くなってきましたので、警察の方の立会いのもと、管理会社の方に入室をお願いすることになりました。
以前にも入居者に家賃滞納があったまま退去される、ということもありましたし、
本当に不動産投資をしているといろいろなことがあるものです。
関連記事:家賃滞納のまま退去の入居者…保証会社が立て替えてくれました
ガラスを破る了承
今日はタイトルも見出しも過激です笑
入室の前に管理会社の方から
ガラスを破って入室しても大丈夫でしょうか?
という確認の電話が。
随分前に管理会社が変わったのだったか、鍵のスペアが管理会社側になかったそうです。
ドアから入室できない場合、ガラス窓を破って入室する可能性があり、
念の為了承を得たいということでお電話をいただきました。
もし孤独死してしまっていたら…という可能性もまだありますので、とにかく早い方が良いと思い、ふたつ返事で了承の意をお伝えしました。
結局その後お電話をいただき、ドアのカギ部分をドライバーでこじ開けて入室となったそうで、ガラスは破らずに済んだそうです。
関連記事:不動産投資において家賃滞納リスクを回避するためには
生存確認、中はゴミ屋敷に…
生きてました…!
入室後、管理会社の方からご連絡をいただきました。
ひとまずお部屋の中で孤独死してしまっていた、という状況は避けられました。
すでに滞納が8ヶ月続いていたので覚悟はしていたのですが、良かったです。
ただ、お部屋の中はゴミ屋敷状態になっていた、ということでした。
部屋の中の布団にくるまっている人がいて、そこに入居者の方がいらっしゃったそうです。
周りはビールの空き缶だらけ。
- 水道
- 電気
- ガス
といったライフラインは全て止まっている状況。
ガスはプロパンガスなのですが、大元のガスボンベから取り去られている状況だったということで、つまりガスも支払いが止まってしまってからかなり月日が経ってしまっていることがうかがえます。
これらのライフラインは水道が最後に止まるものですが、水道すら止まっているということは家賃の支払いが止まったタイミングで全て支払えなくなってしまっているということでしょう。(水道は支払いができなくなってから大体2〜4ヶ月程度で止まることが多いです)
電気・水道が止まっているため、トイレも使えません。なのでその場で…という状態だったそうです。
入居者は60代前半の単身女性ですが、多分60歳で退職し、年金暮らし。
貯金を切り崩す生活をしていたものの、それが底をつき、年金だけでは暮らしていけない状態になって今に至るのでしょう。
誰もまわりに頼る人がおらず、こうなってしまったのだと思います、と管理の方がおっしゃっていました。
私は管理の方に諸々をお任せしているのでお話を聞くだけですが、
直接入居者と対峙してくださった管理の方は本当に大変だったと思います。
どうしたら良かったのだろう、これからどうするのだろう、といろいろ考えてしまいますよね。
関連記事:生活保護受給者である入居者の家賃滞納はどう対応する?
これからどうしたらいいのか…
ゴミ屋敷になっている上に家賃の支払いはもう見込めないことが分かってしまいました。
もちろん今の状態で物件を売却することはできませんので、市と連携しながら、まずは生活保護を受けていただけるように促す、というのが第一歩目かと思います。
また、生活保護が受けられるようになっても、ゴミ屋敷のままというわけにはいきませんので、退去していただくことになるでしょう。
以前、友人のオーナーさんが夜逃げされてしまって、お部屋に入ったらゴミ屋敷だった、という話をされていました。つい最近のことです。
こちらでは原状回復をするのに160万円ほどかかったというお話でした。
これくらいの金額は覚悟しなくてはいけないかもしれません。
ただ、こちらは築古の戸建てですので、もしかしたらそのまま壊してしまって土地として売却した方が良いかもしれないな、とも思っています。
管理の方ともお話ししたのですが、ゴミの撤去費用だけで随分お金がかかりそうでしたので。
これからどうなるか、少し長期戦になりそうですので、またこちらで記事にしていきたいと思います。
ひどい状態ではありましたが、命があったのは良かったなと思いました。
不動産投資をしていると、人の人生に立ち会うような場面がありますね。
暗い気持ちになってしまいましたが、どうにか生活保護をもらって、セーフティネットがちゃんと使えるといいなと思います。
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