特に地方の物件の場合は車で移動するのが当たり前で、駐車場がないとなかなかお部屋が埋まらないということがよくあります。
ですがやはり都心の物件に比べると地方の物件というのは利回りが高く、魅力的な物件が多いと言えるでしょう。
「駐車場さえあればこの物件とってもいいんだけどな〜」と思うこともあると思います。
そんな駐車場なし物件を運用する時、どのような工夫をしたら良いのか解説していきたいと思います。
駐車場を敷地内に作る
まず物件の敷地内に駐車場を作るという方法があります。
地方の物件の場合はぽけものが立っていない敷地も広かったりするものが多いので、塀を壊すなどの作業をすれば駐車場を作れる場合があります。
アパートやマンションなどの集合住宅の場合はいくつも駐車場が必要になるのでこの方法だと難しいかもしれませんが、戸建ての物件であれば敷地内にどうにかして駐車場を新しく作るということができる場合もあります。
駐車場を借りる
物件の近くにある駐車場用の土地を借りてしまうという方法もあります。
ここでは利益をあまり考えず、借りている土地をそのまま入居者に貸すというような金額設定で良いと思います。
どうしても土地を借りるお金は固定支出にはなってしまいますが、駐車場がないということでお部屋が埋まらないのであればこれが1番良い解決策になるのではないかと思います。
関連記事:駐車場経営を土地がないところから検討してる人へ、知っておきたい知識
駐車場用の土地を購入する
地方の場合は余っている土地がたくさんあるので物件の近くにある土地を購入してしまうというのも一つの手です。
特に接道義務的にも問題がなく、形も悪くない土地が200万円〜300万円程度で購入できたりするのが地方の良さです。
月極の駐車場であれば土地をある程度を整地して車を置くことができるようにするだけで駐車場として使うことができるので、
駐車場として使うにもそこまで多額の先行投資が必要なわけではありません。
物件から土地が近ければ近いほど望ましいと思います。できれば隣の土地とかだと良いですよね。
物件とは別に土地を購入することになりますが、売却をする時に駐車場付き物件として売却をすることができるので購入した時よりも不動産に付加価値がつきます。
買い手も付きやすくなると言えるでしょう。
そういった面で考えても購入した物件とは別に駐車場用の土地を購入することは悪くない選択肢だと思います。
関連記事:施設賠償責任保険は駐車場経営をする場合必要な保険。
生活保護受給者を対象とする
生活保護受給者の方はそもそも車を保有することが基本的にはできないので駐車場なしの物件でも問題ありません。
バス停が近くにある物件なら地方の物件でも移動できますしね。
そういった方をターゲットとして想定して家賃設定をする、というような方法もあります。
生活保護受給世帯になれば、地域によって金額に差はありますが、住宅扶助という形で家賃が支給されます。
東京都23区の場合は以下のような金額になっています。
- 一人世帯…40,900円~53,700円
- 二人世帯…49,000円~64,000円
- 三人世帯…53,200円~69,800円
この住宅扶助の金額に幅があるため、この上限の金額で家探しをされる方が多いようです。
そのため、生活保護受給者向けとして賃貸を出す場合は、その地域で設定されている生活保護向けの住宅扶助金額を調べて、その上限金額で家賃を設定することが多いです。
生活保護受給者の入居に対して抵抗感があるオーナーも少なくないかもしれませんが、保証会社をしっかり通して対策をすれば、逆に安定して住み続けてもらえることが多く、メリットもあります。
関連記事:アパート経営における生活保護受給者の入居の際の注意と戦略
駐車場なし物件は意外と狙い目
駐車場なし物件はその条件のせいでかなり安い値段で売り出されている場合もあるので狙い目とも言えます。
そこから駐車場用の土地を他で見つけて工夫すれば、売却する時にキャピタルゲインを出すことも可能でしょう。
多くの人が「駐車場なしの物件はちょっと…」と思うからこそ、率先してそういった物件に挑戦していくのもいいかもしれませんよね。
やり方は色々あると思います。
その物件の土地自体に駐車場がなかったとしても、近隣の土地で駐車場として利用できる土地が見つかれば駐車場ありの物件として募集をかけることもできますしね。
駐車場なしの物件だとどうしても仲介業者も紹介しづらいというのはあるようで、設備的なところでどんなに頑張っても空室を埋めることができない、といったケースはあるみたいです。
やはり駐車場なしの物件は駐車場ありにできないかどうか、を考えていくのが一番近道のような気がしますね。