不動産投資の基礎知識

不動産投資ブームが始める前から投資をしている私がブームに感じること

2016年頃から不動産投資ブームが始まったと言われています。

2018年にかぼちゃの馬車事件があったことから一度ブームが落ち着きかけましたが、現在もそのブームは続いていますよね。

かぼちゃの馬車事件に関しては、別の記事で詳しく解説していますのでこちらもぜひご覧ください。

かぼちゃの馬車事件ってどんな事件だったの?失敗に学ぶ不動産投資 不動産投資のことについて勉強していると、しばしばかぼちゃの馬車事件という事件の名前を見るかと思います。 これは不動産業界...

今の若い世代は年金だけでは老後生活していくのは厳しく、

老後2000万円問題などの話もありましたよね。

そういった意識から「老後のためにお金をためなくては」「若いうちに投資などをして、老後でもお金が増えていく仕組み作りをしておかなくては」という考えが多くの方に浸透したのかもしれません。

私自身はもう10年以上前から不動産投資をしておりますので、ブームが始まったとされる2016年よりも前から不動産投資業界を見ているわけですが、

このブームによって感じるところを、今回は少しお話ししてみたいと思います。

流動性は上がった

まず、不動産投資人口が増えたことによって、不動産の流動性が上がった、というのは感じます。

実際、売却をしようとして物件を掲出していても、最近は若い人からの問い合わせが増えたなと感じるんですよね。

昔は不動産といえばおじさん、あるいはおじいさんというイメージでしたから、若い方が参入されてきて、流動性が上がったのは投資家としては良いことなのではないかと思います。

自分が売りたいと思った時に買主が見つかりやすくなりますからね。

関連記事:不動産投資クラブで詐欺にあうこともあるので注意が必要です!

世代的には30代で一番下の世代

若い方が増えたとはいえ、やはり世代的には30代くらいが一番下の世代かと思います。

最近多いなと思うのは40代半ばくらいの方でしょうか。

まだまだ若い方の多い業界ではないですね。

昔はいかにも地主さん、みたいな人が多かったような印象ではあるので、かなり年齢が下がったとは思いますが、

それでも20代だとかなり珍しいですし、会社員でローンもしっかり組めちゃいそうな人でも、なかなか不動産投資まで手が伸びる人は少ない印象です。

ある程度年収がある方は、融資条件としてはバッチリでも、そもそも不動産投資の選択肢は思い至らないのかもしれません。

関連記事:不動産投資における融資条件はどんなものがある?

ポータルサイトを見てる人が増えた

不動産のポータルサイトを見ている人も増えた感じがしますね。

昔に比べると、少し物件を買いにくくなったような気がしています。

というのも、私はポータルサイトに条件を登録していて、新着物件で登録している条件に合致する物件が出てくるとメールで通知がくるようにしています。

自分の考える条件をくぐり抜けてくる物件はこれによっていち早くチェックできるようになっていて、

気になる物件を見つけたらその日中にすぐに問い合わせをするようにしているのですが、

それでもそういう物件は「すでに何件かお問い合わせをいただいています」というようなことを言われることがすごく多いです。

みなさん同じようにして新着物件を見られているのかなと思いますが、

こうなってくるとやはり早い者勝ちで、さらに現金で決済が出来てしまう人にはどうしても負けてしまいますよね。

こちらも現金で購入することもありますが、基本はやはりレバレッジを効かせるためにも、できるだけ融資で購入したいところです。

そういった意味で物件を購入する人が増えたのは、少し買いにくくなった部分があるな、と感じます。

関連記事:良さげな投資物件の問い合わせをしてみて、やっぱり購入を辞めた話

不況が来たら、ブームも終わるかもしれない

ここ最近はやはり新型コロナウイルスの影響が不動産投資業界にもそれなりにありましたが、

物件価格で見るとそこまで大きく下がった感じではありませんでした。

ブームは2016年あたりからなので、みなさんリーマンショックのような大きな不況というのは経験されていない方が多いのかなと思います。

コロナ禍においてあまり下がらなかった分、次回もしリーマンショックのような不況が来たら、この不動産投資ブームも終わりを迎えるのではないかなと思っています。

そういった不況の時でもしっかりと価値を保ち続けることができる物件、

つまりある程度都心にあって、立地の良い物件の方が強いのではないかなと個人的には思っています。

関連記事:資産価値が落ちないマンションってどんな特徴がある?

新しいことやっても目立てなくなってきた

例えば、中古の築古物件を購入して賃貸として出す前に修繕をしますが、

私はその時にアクセントクロスの導入をしたりしていました。

アクセントクロスを導入し、床もリフォームしたお部屋

昔は不動産投資家の年齢層が高かったので、こういった新しいことをするとすぐに目立つことができたのですが、

最近は若い方が増えてきている分、みなさん色々考えていらっしゃって、アクセントクロスも珍しくなくなってきているように思います。

投資家が増えたことにより、物件の差別化が少し難しくなってきた印象はありますね。

そんな中でも投資をし続けていくためには、やはりバランスの良い物件を購入する、というのが一番なのではないかと思います。

空室がすぐ埋まる必要はないので、そこそこの値段の家賃で貸し出しができて、それなりに運用していける物件。

もちろん2年や3年というスパンで空室が出てしまうような物件は危険ですが、1年以内に空室が決まるような物件なら大丈夫だと思います。

そういった感覚も、投資をしながら身につけていく感じかなと思います。

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