売買知識

大家あるある!敷地内に不法投棄された!

大家としていくつか物件を所有していると、連日のようにトラブルが舞い込んでくるものです。

今回は親あるあるなトラブルの中でも不法投棄についてお話ししてみたいと思います。

敷地内にに不法投棄が

地方で何棟か不動産を所有していますが、最近はコロナの影響もありなかなか現地に不動産を見に行くことができない管理会社の方ともお会い出来ない日々が続いていました。

物件が近くにないからこそ、実際に現地に足を運んで物件の現状を知るということはとても大切なことだと思っています。

ようやく少し状況が緩和されてきて久しぶりに物件を見に行ったところ、物件の空きスペースに大きな座椅子のようなものが転がっていました。

つい数日前に投げ込まれたもの、というものでもなさそうな状態だったんですね。

座椅子自体は反対向きになっていましたのでまさに投げ込まれたと言う表現が正しい感じで、もしかしたら入居者の方がお部屋からそのまま投げ捨てたのかもしれません。

真相はわかりませんが、管理会社の方に連絡をして撤去してもらうことになりました。

特にそこで何か料金が発生したわけではありません。

しかししばらく物件を見に行かないとこういうことがあるのだなと、やはり思いました。

関連記事:アパート経営で意外と重要なゴミ置き場問題!

不法投棄をすぐに片付けるのも問題?

不法投棄を発見したら、すぐに片付けなくてはと皆さん思われると思います。

物件の印象も悪くなりますし、不法投棄などが長い間放置されていることによって治安が悪くなるといったこともあるでしょう。

しかし不法投棄を発見した時にすぐに片付けるのも問題なんだそうです。

なぜかというと、不法投棄をした人が、「ここに捨てれば片付けてもらえる」と思ってしまうからです。

粗大ごみなどを出す時にお金がかかるものですよね。指定の場所に持っていかなくてはいけないこともあり手間もかかります。

そういった理由で不法投棄が発生するわけですが、不法投棄をすぐに片付けてしまうことによって、新たな不法投棄を誘発しかねないということなんですね。

このバランスはとても難しいものだなと思いました。

内見などの予約が入った時は管理会社も注意はしてくれるとは思いますが、いざ実際の物件を見に行った時に不法投棄物があったら絶対に入居は決まらないでしょう。

関連記事:賃貸物件の内見の印象を良くする!ウェルカムボードなどの空室対策

不法投棄を防ぐ方法

防犯カメラの設置

不法投棄がもし続けて起こるようであれば不法投棄されてしまう場所が映るような防犯カメラの設置が有効だと思います。

防犯カメラ作動中のシールもありますからそれを貼ることによってよりアピールをすることができます。

不法投棄禁止の注意書き

不法投棄がある付近で不法投棄厳禁といったようなプラカードや注意書きなどの掲示をしてみると良いでしょう。

不法投棄が発見された場合警察に通報した上で罰金請求を行います、といった文言を書き添えるだけで効力が変わってくると思います。

定期的に物件を見に行って建物や敷地状態を維持する

管理会社に管理をお願いしているとはいえ、膨大な数の物件を抱えていますので、一つ一つの物件を定期的に見るということはなかなか難しいと思います。

不動産投資は自分にとっては自分の事業ですが、管理会社の方からしたらあくまで会社の仕事でしかありません。

そこに熱量の差が生まれてくるのは仕方がないことだと思っています。

だからこそ管理会社に管理をお願いしたらそのままにしてしまうのではなく、地方物件だとしても定期的に時間を作って現地を見に行くということが大切なのではないでしょうか。

そしてそういうことができていると、管理会社の方からも熱量をもって投資をしているオーナーさんというイメージを持ってもらうことができます。

そういった熱量がこちらから伝われば管理会社の方も誠意をもって対応してくれるかと思います。

関連記事:不動産オーナーの管理会社との付き合い方

不法投棄をされてしまった時

今回不法投棄があったことで投棄物の処理は管理会社にお願いしましたが、

防犯カメラがあれば映像を確認し映像の写真付きの掲示を行うことで投棄物の引き取りに来るケースもあります。

また退去する際にそのタイミングで引っ越しのゴミを投棄する退去者もいますので退去のタイミングであれば退去者に連絡して確認をする、というのも一つの選択肢だと思います。

手がかりがない場合は不法投棄されているものそのものに警告文を掲示するというやり方もあります。

入居者に向けて書面の掲示や投函などをするというやり方もあるでしょう。

不法投棄に関しては5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金という罰則規定があります。

犯罪というくくりにはなりますので、相手が入居者だとしてもあまり下手に出ないようにしたいところです。

ルールを守ることができない入居者には長くいてもらっても困りますからね。

関連記事:入居者とのトラブルを防ぐためにオーナーがやるべきこと

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