不動産投資において一棟マンションというと、マンションの建物全体のことを指します。
この一棟マンションへの投資について、今回は解説してみたいと思います。
一棟マンションとは
一棟というのは共有部も含めて建物まるまる全部、という意味です。
マンションだけでなく、一棟アパートという言い方もしますね。
一棟マンションの対義語としては区分マンションでしょうか。
マンションを一部屋だけ購入する場合は区分、という言い方をします。
区分マンションだと通常、土地はお部屋の数で割った面積が割り当てられていますが、
一棟マンション投資の場合は土地も含めて建物全ての部屋を購入することになります。
RC造のマンションは一棟RCなんて呼ばれることもありますね。
一棟マンション投資のメリット
では一棟マンションに投資するメリットから先に見ていきましょう。
利回りが高い
まず、一棟マンションの場合は区分と違って建物ごと購入することになるので、区分で買うよりもコスパは良いです。
都内の区分マンションだと利回りは5%あれば良い方…という感じです。
中には2%〜3%というものも結構あります。
もちろん一棟ものだからといって利回りがグンと上がるわけではありません。
特にマンションだと一棟ものでも利回りがグンと上がることはなかなかないですが、それでも区分よりはまとめて購入する分、多少安くなるというのはあります。
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収入が多くなる
単純に区分で購入するよりも一棟ものだと部屋数が多いので、収入も多くなります。
マンションの場合はアパートよりも規模が大きいものが多いですので、収入も多くなるでしょう。
家賃も平均値で見ればアパートよりもマンションの方が高いですから、マンションの方が家賃収入も高くなる傾向にあります。
関連記事：家賃収入で月50万円を得るためにはどれくらいの投資が必要？
資産価値が高い
マンションはRC造が多く、アパートや戸建てに比べると資産価値が高いです。
経年劣化もしにくいですから、長期的な投資をすることができます。
価値が落ちにくいので、売却時もガクンと金額が下がることが少なく、その点においてはリスクが低いと言えるでしょう。
マンションの方針を自分が決められる
区分マンションで購入した場合は、マンションの管理組合で管理方針を決めるため、自分の考えだけで修繕など建物全体に関することを決めることができません。
それに対して、一棟者の場合は建物全体が自分のものになりますので、修繕をする・しないなどの判断も全て自分で行うことができます。
空室リスクの分散ができる
部屋数が多いことで空室リスクの分散ができる、というのも一棟もののメリットです。
区分マンションの場合はお部屋が一つしかありませんので、入居していれば家賃収入が入ってきますが、退去があれば家賃収入がゼロになってしまいます。
ゼロか百か、という状態なので、リスクは高いですよね。
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一棟マンション投資のデメリット
ここからは一棟マンション投資のデメリットについて解説していきたいと思います。
金額が大きくなり、リスクも高まる
どうしても一棟マンションとなると数千万円後半から億単位のものになってきます。
なかなか投資するには勇気が必要な額になってきますよね。
これに投資するというのは、毎月返済をずっと続けなくてはいけないということでもありますし、売却する時に価値が大きく下がっていれば、あまり利益を上げられない投資になってしまいます。
少なくとも不動産投資を始めるにあたって一棟目で、とはならないのが一棟マンションでしょう。
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融資が受けられない可能性が高い
金額が大きくなれば、金融機関の審査も厳しくなります。
ある程度の年収がある、法人として安定している、というところがないとなかなか一棟マンションを購入するための融資というのはおりないでしょう。
これから不動産投資を始めようと思っている方なのであれば、一度金融機関に融資の相談をしに行ってみて、どれくらいの融資が受けられるのか、聞いてみると良いでしょう。
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維持管理費も高い
規模の大きい不動産になれば、それだけ維持管理費も高くなります。
一棟ものの場合は、外壁や屋根など、区分ではあまり考えなくて良い部分の修繕についても考えていかなくてはいけません。
そのため、どのように運用していくか、長期的な計画も必要になります。
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流動性が低い
規模が大きい不動産はそれだけ流動性が低くなりますので、売却する時に苦労する可能性はあります。
立地などをしっかり見極めて、長期的な目線で需要のなくならない不動産に投資をしたいですね。
一棟マンション投資のメリットデメリットについて解説してみました。
不動産投資規模を拡大していきたい人にとっては、一棟マンションというのは憧れですよね。