不動産投資をいざ始めてみて最初に苦労するのは入居付けの部分だと思います。
できれば満室経営を目指したいけれどなかなか入居が決まらないという時に是非考えてみて欲しい入居付けの工夫について今回は解説していきたいと思います。
まずは管理会社の気持ちになって
まず一番最初に大事なことは盲点になりがちなのですが管理会社の担当者の方の気持ちになるということです。
管理会社はいくつもの物件を抱えているわけですが、その中から入居希望者にいくつかの物件をピックアップしておすすめをします。
これは完全に担当の方の采配によるものなので、この時に「是非、人に紹介したい」と思ってもらえる物件であることが大切です。
管理会社の人にお勧めしてもらえる物件であるためにはどうしたらいいのかということを考えていきましょう。
例えば原状回復を先延ばしにしていてなかなかクリーニングはしないお部屋なんかは内見を案内しづらくなります。
また地方の物件だと駐車場がない物件はそもそも紹介できないという話もありました。
どうしても入居者からは駐車場付きが絶対という条件が来ることが多く、駐車場がついていないというだけで物件を紹介してもらえないのです。
そういった場合は近くの月極駐車場と契約をするか、もしくは近くの土地を購入して駐車場として使ってしまうというような選択肢があります。
物件の隣の土地が空いた時に購入しませんかと言う提案が来たこともありました。
またもちろんのことですが管理会社とのコミュニケーションも大切です。
中には空室が埋まらないのは管理会社のせいだと考えているようなオーナーもいますが、管理会社は一緒に不動産経営を行ってくれるパートナーです。
もし管理会社がなかったら、物件の管理を全部自分でしなくてはいけないということを考えるとどうでしょうか?
常に感謝の気持ちを持って接していくようにしていきたいものです。
お部屋を直接入居者に紹介してくれるのは管理会社の担当者なので、とにかく管理会社が紹介しやすい物件というのを目指しましょう。
ポータルサイトのスクリーニング条件をチェック
物件を掲載しているポータルサイトのスクリーニング条件をチェックしていきます。
- 駐車場の有無
- ペット相談可能か
- 室内洗濯機置き場があるか
- エアコンがついているか
- オートロックの有無
- フローリングかどうか
などといった設備に関する条件だけでなく、最近は
- 物件動画がついているか
- パノラマがついているか
というような条件も出てきています。
それらの条件を組み合わせた時に自分の物件が上の方に出てくるかどうかということもチェックしてみてください。
関連記事:家具付きで賃貸に出すデメリットは?オーナー目線で考えてみた
自分も賃貸物件を探してみる
予想されるターゲット層の入居者になりきってみて賃貸物件を探してみましょう。
実際にポータルサイトに条件を入力して検索をかけてみます。
そうすることによって類似物件も一緒に表示されますので、どうして入居付けが上手く行かないのかということも見えてくるかもしれません。
家賃相場があっていなかったり、類似物件の方が家賃は同じ価格帯なのにお部屋の中が綺麗だったりお洒落だ、ということがあるかもしれません。
参考になると思うので自分がなりきって物件を検索してみるのがおすすめです。
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物件に足を運んでみる
実際に入居付けを行っている物件に頻繁に足を運んでみるということも大切です。
物件を見てみたら思っていた雰囲気と異なっている部分があるかもしれません。
例えば久しぶりに物件を訪れてみたら雑草が伸びきってしまっていたというようなこともあります。
こういった細かい部分は管理会社に報告をして対応してもらうようにしましょう。
自分が頻繁に現地に足を運ばないと分からないこともあります。
内見に来た人への気遣い
入居を検討している内見者に是非入居を決めてもらうために工夫をしてみるのも良いです。
物件にちょっとした飾りを置いたり、スリッパを置いておいたり、物件にアロマを置いておくというようなオーナーもいます。
冬場なんかはホッカイロを置いておくのも良いでしょう。
内見に来てくれた人が良い印象を持って帰ってくれるような工夫があると入居が決まりやすくなります。
私も賃貸物件をさがすことがよくありますが、そういった工夫がなされている物件だと「良い大家さんなんだな」という印象を持つことができます。
普段から直接顔を合わせるわけではありませんが、何かしらトラブルがあった時に大家さんのお世話になるかもしれないことを考えると、「是非入居してください」というような姿勢でいてくれる大家さんの方がいいなと誰でも思うでしょう。
特に自分が住む家というのは生活する上でとても重要な位置を占めるものだと思います。
オーナーの誠意が伝わるような内見になると良いですよね。
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