20代半ばから30代にかけて、投資を考える人がとても増えてきたように感じます。
新卒で就職をして数年経って、これからの自分の未来のことを考えて投資を始める、という人が少なくありません。
最近はポイントで株式が買えたりするようなものも多く、より手軽に投資ができるものも増えていますしね。
そんな中、不動産投資を考える人も増えるわけですが、あまり不動産の知識がない人に対して行われる営業がマンション投資営業です。
投資と言っても、やはりあまり規模が大きすぎるのはリスクが高いですから、小規模に投資をして少しでも年金の足しになれば良い、と考える人が多いんですよね。
そういった時に勧めやすいのが区分所有ができるマンション投資なのです。
そんなマンション投資の営業トークで気をつけて欲しい内容をまとめてみました。
早い者勝ち
「今ちょうど融資がおりなくなってしまった方がいて、一部屋だけ空いているのですが、他の方にも紹介しているので早い者勝ちという形にはなってしまうんですけど…」
というような上手いことを言って、早い者勝ちというのを強調する営業マンがいます。
不動産を購入することを執拗に迫ってくる、焦らせてくるような人は危険だと思ってください。
確かに不動産投資においては、どれだけ早く決断ができるか、どれだけ早く動くことができるか、ということが求められることは多いです。
良い不動産は見つけたらすぐに動かないと別の方にとられてしまうからです。
しかし、不動産業者からしたら、良い物件であれば急かさなくても売れるんですね。
なので営業マンが急かしてくるような不動産というのは、実は人気が高い不動産ではないのです。
本当に人気のある不動産であれば、掲載をしておけば勝手に売れるのですから。
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金融機関のお金で運用するだけ
「融資を組むことができれば、あとは金融機関のお金で運用するだけなので、リスクはありません」
というような営業トークをされる方もいます。
リスクがないはずがありません。
不動産投資でも失敗はありますし、頭金を用意して融資を受けるわけですから、「自分のお金がマイナスになることはない」なんて考え方で投資をしてはいけないのです。
むしろリスクを背負う覚悟がなければ、リスクヘッジもできないでしょうし、どのようなリスクがあるのか把握せずに不動産投資をすることはとても危険です。
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家賃収入で返済できる
「家賃収入が入ってくるからローンの返済はそこからできます」という営業トークもありますが、家賃収入が入ってこないことももちろんあります。
マンション投資の場合は一室しかお部屋がありませんから、空室になってしまったら家賃収入はゼロです。
本来不動産投資をする場合は、家賃収入がゼロになっても何ヶ月は持ち出しの資金で耐えられる、ということを計算して行うべきものです。
ローンを組むのであれば、空室の際は自分のお金で返済を行っていかなくてはならないことをしっかりと認識しておかなくてはいけません。
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奥さんに内緒で始めようと言ってくる
「奥さんに話したら絶対に反対されるから、奥さんには内緒で不動産を購入して、きちんと家賃収入が入るようになってから報告しましょう」と言ってくる業者もいます。
これはもう言語道断ですね。
家族の理解を得られていない投資はするべきではないですしトラブルのもとです。
銀行の融資面談では、家族の賛成が得られているかどうか、ということは必ず聞かれます。
もし本人がローンの返済をできなくなった時、その債務は連帯保証人へと移るのです。
関連記事:不動産投資をする時は家族にも理解してもらおう!心配するポイントとは?
諸経費を持つ
「諸経費は自分が出しますよ」という営業マンがいます。中には「不動産取得税は自分が払います」といった無茶なことを言う営業マンもいました。
本当に強引ですよね。
それが払われる保証はないですし、そもそもそういう問題ではありません。
そうやって強引に買わされる不動産が、きちんと収益を生む魅力的にな物件なはずがないのです。
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融資が下りてるから大丈夫
「銀行は収益を見込むことができない融資は通しません、融資がおりているから大丈夫ってことです」という言葉は信用してはいけません。
もちろん銀行もあまりにもな内容に対しては安易に融資は行いませんが、銀行はお金を回収することができるかどうか、ということを一番に見ています。
不動産投資としての利益がでなくても、その人が返済をきちんと行ってくれそうなのであれば融資がおりることもあります。
だからこそ年収や金融資産が見られるわけです。
つまり「空室になってもお給料の中から返済できる人」であれば融資がおりるのです。
融資がおりたから不動産投資としても優良、というわけではありませんので注意してください。
シミュレーション資料の数字が間違っている
営業マンから渡されたシミュレーション資料の数字が間違っているということもあります。
数字が沢山並んでいたら、正しいもののように見えるかもしれませんが、そうとも限りません。
色々なものがカサ増しされているような資料も溢れていますので、自分で見る自信がないのであれば、不動産の知識がある知人などにお願いして見てもらった方が良いでしょう。