不動産管理

火災保険申請代行って違法なの?知っておきたい保険の知識

火災保険の申請について調べていると、火災保険申請代行業者や火災保険申請サポート業者といったものが出てきますよね。

不動産投資をしていると必ず火災保険はお世話になる日がやってくると思うのですが、初めて火災保険を使うという方も多いでしょうし、正直申請はめんどくさい、あまり詳しくないから勉強しなくちゃいけないし…というオーナーも多いと思います。

そういった時に火災保険申請サービスを見つけると「便利だな!」と思うものでしょう。

しかし、

  • 火災保険申請サービスが違法ではないのか?
  • 利用するのにいくらかかるのか?
  • 後から保険会社と揉めたりすることはないのか?

と心配になる方もいらっしゃると思います。

保険がらみのニュースも多いですよね。「詐欺容疑で逮捕」なんてニュースもよく見ますので、そういったことには関わりたくないものです。

今回は火災保険申請代行サービスについて、解説してみたいと思います。

火災保険申請代行、何をしてくれるの?

まず、火災保険の申請はどのような順序で行うのでしょうか?

主に流れとしては次のような流れになります。

  1. 事故発生
  2. 保険会社へ連絡、申請書類などが送られてくる
  3. 修理業者へ連絡し見積もりを依頼
  4. 送られてきた書類(補償金申請書や事故状況説明書)へ必要事項の記入
  5. 作成した書類と合わせて見積書などを添付し保険会社へ送付
  6. 申請が承認されれば補償金が支払われる

ここで難しくなってくるのは、申請書の記入の仕方と、事故状況の説明の仕方でしょう。

実は事故状況が上手く説明できていないがために、おりるはずだった火災保険金が減額になってしまう、ということも少なくありません。

事故当時にきちんと証拠となるような写真や動画を撮影できているか、ということも大切です。

火災保険申請代行では、この中で見積書の作成と書類の書き方を教えてくれる、ということをやってくれます。

もちろんそこには手数料が発生します。

申請代行、という言い方をしていますが、実際に保険会社と交渉をしたりしてくれるところはあまりなく、

どちらかというとコンサルティングのようなイメージでしょうか。

書類の書き方によって保険金の金額が変わったりするため、そこを教えてもらう、という感じですが、

それでも手数料は20%〜30%と割高。

中には実際に事故を誇張表現するよう促してくるようなところもあるので、私はリスクが高いかなと思っています。

書類の作成の仕方を教えてくれるだけならば、管理会社の方に相談したり、保険会社に直接聞くということを自分でしても良いでしょう。

手数料が高いだけに、少しもったいなかなと思ってしまいます。

関連記事:火災保険の補償範囲ってどこまで?

火災保険申請代行って違法ではないの?

火災保険申請代行と火災保険申請サポートは微妙に違って、

申請代行は書類の取り寄せや記入などの申請そのものを代行するものであり、

申請サポートは資料作成などにおいて一部をサポートするもの、となっています。

そして契約者に代わってさ申請書類を記入したり、申請そのものを偽造したりすることは違法です。

逆に一部をサポートするものに関しては違法性はない、とされています。

そしてネット上で探せる業者はほとんどが申請代行業者ではなく、申請サポート業者、ということになっています。

ただ、どこまでをサポートというのかは難しいところですよね。

後からそれが違法とされるサポートもあるわけです。

火災保険の申請サポートを利用する時は十分な注意が必要となります。

関連記事:火災保険スキームとは?気をつけなくてはいけない手口

どんなふうに違法になるのか

やはり一番多いのは、虚偽申請でしょう。

基本的に火災保険というのは予測することができなかった自然災害などでの損壊に対して補償金が支払われます。

しかし中には経年劣化で壊れてしまった部分を「自然災害で壊れたことにする」ことで申請を行う火災保険申請サポートもあるわけです。

こういったものは保険金詐欺に該当する可能性があります。

「保険会社には火災保険申請サポートを利用していることを言わないで」というような案内をしてくる業者は絶対に危険ですので利用しないようにしましょう。

問い合わせを行って説明を聞いた上で、やはり火災保険申請サポート業者の利用をやめる、という決断をしても特に料金がかかったりすることはありませんでした。

保険金詐欺につながるかもしれない、という注意は常にしておいた方が良いです。

他にも火災保申請代行業者が逮捕される、ということもありました。

2021年10月25日、火災保険の請求を代行した無資格のリフォーム会社社長や投資用不動産会社社長が3名逮捕されています。(結構最近ですね。)

このように警視庁に逮捕される、ということが実際に起こり得るのが火災保険まわりの動きです。

悪いことをして儲けることのないようにした方が良いでしょう。

虚偽の申請をしてお金をもらうよりも、そもそも火災保険を見直して、無駄な金額を支払わないということも大切だと思います。

例えば保険スクエアbang!などを使えば、火災保険の一括比較ができて、建物に合わせて火災保険を選ぶことができます。

見積もり以外でセールスの電話がかかってこない、というのが利点で、

一括比較系のサービスを利用する時の最大のデメリットとも言えるセールス電話、という部分がクリアされているのでおすすめ。

収入を増やすことよりも支出を減らすことをまずは考えてみてはいかがでしょうか。

関連記事:不動産投資をする時火災保険は絶対入った方がいいの?

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