アパートの大家は儲かるのか?というのは「これから不動産投資を始めようか悩んでいる」という人にとって一番気になるところだと思います。
アパートの大家は本当に儲かるのか?
儲けるために重要となってくるポイントはどういった部分なのか、ということについて解説していきたいと思います。
アパート大家、誰がやっても儲かるわけではない
アパートの大家は本当に儲かるのか、という疑問ですが
「投資」には経営センスも求められます。
なので誰がやっても儲かる、というものではもちろんありません。
バブル時代の日本では、日本全体の地価も上がっていたので
「不動産を持っているだけでその価値が上がっていくから儲かる」という時期が確かにありました。
しかし現状の日本にそういった流れは残念ながらありません。
不動産を持っているだけでは儲かりませんし、そもそも不動産は持っているだけで固定資産税などの税金もかかってきますから
きちんと運営していく自信がないのなら持たない方が良いと言えます。
しっかりと戦略を考えてアパートを経営していかないと、
マイナスになってしまうことももちろんあります。
関連記事:不動産投資が儲かる仕組み
アパートの大家が儲かるかどうかのポイント
ではアパートの大家が儲かるか儲からないか、
それはどのようなポイントで決まるのでしょうか?
アパートがある地域に賃貸需要があるかどうか
アパートがある地域に賃貸需要が確かにあるのかどうか、ということは大家をやって儲かるかどうかを大きく左右するポイントです。
どんなに素敵なアパートを購入しても、その地域に同じようなアパートがたくさんあって
すでにかなり安い家賃で貸し出しされているのであれば、競合が多すぎてなかなか入居率が上がらないでしょうし
逆にその地域に新しく引っ越してくる人や新しく部屋を借りたい、という人が少なければやはりアパート経営で儲けていくのは難しいでしょう。
今現状の賃貸需要を見極めることも大切ですが
アパートの大家となってこれから数年先まで不動産運用をしていく、ということを考えると
数年先の未来のことまでなるべくイメージできるような力もないといけません。
例えばファミリー層が多いような地域であれば、子供が育っていくとともに新しい借り手も増えて行くでしょうが
高齢者ばかりの地域だとなかなか新しいお部屋を借りよう、という人は出てこないでしょう。
他にも
- 商業施設があるかどうか
- 駅が近いかどうか
- 大学などの人が多く集まる施設があるかどうか
というような細かい点も賃貸需要を考える時に大切です。
不動産のことが好きかどうか
アパートの大家をやるに当たって「不動産のことが好きかどうか」ということはかなり重要なポイントかな、と思っています。
儲かりそうだから不動産をやる、というのに加えて
家を見たり、実際に知らない土地を歩いてみたり、ということが好きな大家ほど、しっかりとアパート経営で利益を出している人が多いんですね。
やはり自分が興味が持てるものの方が勉強するのも楽しいというものでしょう。
これから不動産投資を始めようと思っている人は不動産が好きかどうか、ということを今一度自分に問うてみると良いかもしれません。
アパート購入が上手くできるかどうか
不動産を購入する時に、どれだけ良い条件で購入することができるか、ということは
不動産投資で儲かるかどうかに直接的に影響してきます。
より良い条件で購入することができれば、それだけ利回りが良くなるわけですから
不動産を最低でも持っておきたい期間も短くなりますし
場合によってはキャピタルゲインを得られることもあるでしょう。
関連記事:不動産の売主と直接交渉をして物件を購入することはできるの?
出口戦略をイメージできているか
不動産は「ずっと所有し続けるもの」という意識で持っているととてもリスクが高くなります。
建物は経年劣化していくものですから、ずっと所有していることによって莫大な修繕費用がかかってきます。
「どのタイミングで売却するか」ということを常に考えながら運用していきましょう。
そのためには出口戦略を常に考え続けることが大切です。
関連記事:築古アパートの6つの出口戦略
人付き合いが苦手じゃないか
アパートを経営していくにあたって、ほとんどの大家が管理会社に管理をお願いすることになるかと思います。
しかし管理を委託するからといって、何もしなくてもいい、というわけではありません。
担当者との密な連絡も必要ですし、
不動産業界は人間関係もとても大切な業界です。
そういったことを積極的にやっていくことができるかどうか、ということも
大家としての素質かと思います。
アパート経営には人によって向き不向きがあります。
誰でも儲けることができる投資方法、というわけでもありません。
なにより自分が楽しんでできるかどうか、ということが大切なような気がします。