秋冬に関しては気にならなかった雑草も春から夏にかけてはオーナーを悩ませる種です。
管理を委託しているオーナーは管理会社に雑草の処理をお願いすることはできるのでしょうか?
地方の物件などではなおさら、現地に赴くことがなかなかできませんから、オーナー自ら手入れをする、ということができませんよね。
雑草を処理しなくてはいけない理由
物件内覧の時に見た目が悪い
雑草が放置されたままのアパートは入居を検討して内覧をしてくれた人からするとかなり印象が悪いです。
普段見慣れているアパートだと気にならなくなってしまうこともあるかもしれませんが
入居検討者からしたら内覧の日に初めて物件を見るわけですから、雑草が生えていて管理が行き届いていない、というのが第一印象になってしまいます。
管理の行き届いていない物件は「自分が住んでも管理をしっかりやってくれないんだろうな」と想像させてしまいますから
空室率が下がらない原因となってしまうでしょう。
アパートなどの共同住宅は特に、共用部がしっかりと管理されているかどうか、というところを
入居検討者はチェックしているものです。
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犯罪が起きやすくなる恐れがある
管理がしっかりとされていないアパートは犯罪の温床になってしまう危険性もあります。
例えば、しっかりと雑草が処理されていて、見通しが良いアパートと
雑草が伸び放題になっていて、隠れられる場所がたくさんあるようなアパートであれば
後者の方が狙われやすいのは明らかでしょう。
入居者が強盗などの被害にあってしまうかもしれませんし、犯罪を助長してしまう可能性もあります。
雑草の処理などをして管理をしっかり行うことは、犯罪抑止にも繋がるのです。
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虫がわきやすくなる
雑草がきちんと処理されていないと、見た目が悪いだけでなく虫もわきやすくなってしまいます。
特に1階の入居者にはこれがストレスになることが多いですし、
それによって退去してしまう、ということにもなりかねません。
また特に女性には倦厭されがちです。
管理会社は雑草を処理してくれる?
管理会社に依頼すれば雑草の処理を代行してくれます。
管理会社によっては一般的な管理とは別に個別メニューになっていることもあります。
管理会社はとてつもない量の物件を扱っていますので、一つの物件を毎日見に行って管理することはできません。
なのでオーナーの方から管理会社に依頼をしないといけなかったり、
はたらきかけが必要なこともあります。
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管理会社に処理をお願いするために
ここからは管理会社に雑草の処理をお願いするために、オーナーがするべきことについて紹介していきたいと思います。
こまめに連絡を取り合い、現状報告をしてもらう
地方の物件の場合は特に、オーナーが自ら出向いて物件の様子を見る、というのはなかなか難しいですよね。
どうしても頻繁には物件を見にいくことができないからこそ、管理を委託しているところがある人も多いでしょう。
だからこそ、管理会社とは頻繁に連絡を取り合い、
物件の現状を報告してもらったり、写真などを送ってもらうように依頼することも大切です。
そういった依頼をしていれば、管理会社にも「このオーナーはしっかり管理をする気力があるんだな」と思ってもらえます。
任せきりにしない
物件の管理を管理会社に任せきりにしない、ということがものすごく大切です。
前項でお話したように、物件の現状を報告してもらうだけでなく
できれば最低でも1年に1回程度は物件の様子を見にいくようにしましょう。
きちんと収益化ができていれば、地方の物件であっても
物件を見にいく交通費くらいはきちんと収益の中から捻出できるはずです。
むしろしっかりと収益化するための手段ですから
もし今赤字なのだとしても、そこは投資だと思って現地に赴くようにした方が良いと言えるでしょう。
管理会社に管理を委託しているからといって、任せきりになってしまうと
管理会社もどんどん物件を忘れていってしまいます。
たくさんの物件を抱えているからこそ、こまめに連絡がくるオーナーや緊急性の高い物件を優先するのは当たり前のことです。
「管理費を払っているのだから管理してもらうのは当然だ」という考え方のオーナーがいますが
管理会社はあくまでビジネスパートナーです。
二人三脚で歩んでいく気持ちを忘れてはいけません。
管理会社を変更する手もある
ただし、中には連絡をしても返事がかえってこない、はぐらかされる、
「除草しておいてください」と言って、「しておきます」と言われたのに実際には雑草が伸び放題になっている、なんていうこともあります。
悪質な管理会社というのは少なくありません。
お願いしたことに対してしっかりと対応してくれない管理会社なのであれば、管理会社自体を変更するのも手段の一つです。