不動産のことについて調べている時に、
築年数が40年以上だと火災保険の契約ができないと言われてしまいました…
という悩みをネットに投稿している人を見かけました。
私は地方の築古アパートを中心に投資をしているものですから、
あれ、損保ジャパンだったら築古でも全然火災保険入れたけどな…
と思ったわけです。
火災保険はどんどん厳しくなってきてる様子
調べてみると、
築40年以上の住宅、火災保険に入りにくく…損害保険ジャパンが見直し(読売新聞オンライン)
という記事が出てきました…
中身を見てみると、
築40年以上の古い建物は災害時に損傷が大きくなりやすい。現在は新規個人向け火災保険の審査などを代理店が担っているが、今後は同社が直接、経年劣化の状況などを詳しく調べる。場合によっては契約期間を現在最長の5年ではなく1年のみにとどめる。
というような内容になっています。
代理店での審査ではなく、損保ジャパン自らが契約時に状況を調査する形になるようですね。
さらに保険の契約期間も1年のみにとどめると…
この場合毎年保険料が上がる可能性がありますね。
以前も火災保険の値上げについては記事を書いていますが、最近火災保険はどんどん内容が厳しくなっていっているように思います。
さらに上記の読売新聞の記事には下記のような記述もありました。
すでに東京海上日動火災保険は5月から、築50年超の戸建て住宅の火災保険引き受けを厳格化している。
どうやらやはり築40年〜50年以上の築古物件は火災保険に加入するのが難しくなってきているようです。
これくらいの築年数になってくると、火災保険を使うような壊れ方をすることも多いようで、制限を設けないと保険会社もやってられない、という感じなのでしょうね。
3回以上保険請求があった場合は自己負担金を増やす、みたいな条件にしているところもあるようです。
ざっと調べてみたところ、保険会社によって対応はまちまちですが、
築40年以降に関しては不可としていたり、制限をつけている保険会社が多くなっていました。
大きい会社では制限をつけていて、中小保険会社だと不可、ということが多いみたいです。
無料で比較、見積もりができるサービス保険スクエアbang!なども使ってみて調べると良いと思います。
こちらはしつこいセールスがない、というのを売りにしている見積もりサービスです。
火災保険、火災だけでも加入させてほしい
火災保険と聞くと「火災の時に使える保険」と思っている方が多いと思います。
お恥ずかしながら私も不動産投資を行う前はそう思っていました笑
実際には火災保険は水災や地震などにも使える保険です。
主に火災保険が使えるもの
- 火災・落雷・破裂・爆発
- 風災・雹(ひょう)災・雪災
- 物体の落下・飛来・衝突による損害
- 漏水などによる水濡(ぬ)れ
- 盗難
- 破損・汚損
保険会社や契約するプランによって内容は変わってきますが、結構いろいろなものに使えるものですよね。
地震保険は別途契約する必要がありますが、火災保険に加入していないと契約できない保険で、扱いとしては火災保険の中の一種ということになります。
築古物件というのは木造のものも多く、どうしても火災があったときに燃えやすいので一部損壊では済まず、全焼となるケースも珍しくありません。
そのため、火災のみのプランでもいいので、保険に入らせて欲しいなぁというのが正直なところです。
関連記事:火災保険って何に使えるの?初心者にわかりやすく解説!
保険料は年々値上げされるが…
2024年にもまた火災保険料が値上げされると言われています。
2024年、火災保険料はさらに値上げへ! 来年度の火災保険改定ポイントについて解説(Yahoo!ニュース)
どんどん火災保険料が値上げされて、築年数にも制限がついてくると、火災保険に最初から入らないでおこう、という人も増えてくるでしょう。
私としては、空き家でも火災保険には一応入っておいた方がいいんじゃないかな、と思っています。
結局火災保険に入らない人が増えてくると、火災が起きた時に資産を一気に失ってしまったり、ローンを返済することができないという人が出てくると思います。
そうなってくるとどんどん不動産投資もしづらくなるでしょうし、築古物件は売れなくなります。
今でもすでに空き家問題が社会問題となっているのに、火災保険が使えなくなるとさらに空き家は増えていくでしょうね。
空き家が増えることによって廃墟のような場所も増え、日本全体の治安にも関わってくるのではないかな、と壮大な想像をしてしまったりします。
保険会社には社会的役割を果たすためにも、築古物件の扱いを慎重に考えてほしいものです。
関連記事:火災保険の使い方、今までの経験を踏まえて解説します