賃貸トラブル

賃貸中のアパートにネズミ発生!オーナーとしての対応は?

所有している地方の築古アパートでネズミが発生した!と管理会社の方からご連絡がありました。

なんだか最近コロナの影響もあるのか、ネズミを見かけることが多くなりましたね。

飲食店で働いている友人が、「お店が休業している間にネズミが店舗に入ってしまって、お店が開くようになってからネズミを駆除することがすごく増えた」という話をしていました。

もしかしたら、そういった事情もあって、少しネズミも発生しやすくなっているのかもしれません。

私の物件で起きたネズミ発生事件で、実際どのような対応をしたのか、ということを今回はお話ししてみたいと思います。

築古アパートの倉庫からネズミが発生

所有している物件は地方の築40年くらいのかなり古いアパートです。

一戸につき一つ、という形で付けている倉庫がありまして、その倉庫からネズミが発生した、ということでした。

住人の方が倉庫の扉を開けた時にネズミが飛び出してきたようで、

管理会社の方に連絡が入り、担当の方からご連絡をいただいた形です。

どうやら調べて頂いたところ、その倉庫に穴が空いている箇所があったようで、そこからネズミが入ってしまったのではないかということでした。

今回はネズミがたくさん発生している、ということではなさそうでしたので、

  • 殺鼠剤(さっそざい)を購入して置いていただく
  • 倉庫に空いていた穴をふさぐ

という2点で対応しました。

殺鼠剤と軽い修繕だけだったのでそこまで費用はかかっていません。

その後、またネズミが発生したという連絡は入っていないので、これで充分対処できた、ということになります。

関連記事:入居後のクレームでありがちなもの、不動産オーナーあるある

ネズミの発生が退去理由になることも

私も物件でネズミに出会ったことがありますが、実際に出会ってしまうとネズミはかなり怖いものなんですよね。

古くから色々な病原体の感染源となっているわけですし、何か甚大な被害が出る前になるべく早く対処した方が良いでしょう。

中には、ネズミが発生してしまう原因はオーナーにあるわけではない!という主張をされる方もいらっしゃるようですが、

結局対処をしないままで退去が発生してしまっては意味がありません。

確かにネズミが発生しても貸主には駆除等をしなければならないという義務があるわけではないのですが、

放置することによってネズミが増えてしまう可能性もあります。

ネズミは一度の出産で3匹〜5匹の子供を生みますので、増えるスピードも早いんですね。

入居者がゴミを放置していたり、何かしらの過失があると考えられるのであれば、

駆除にかかる費用の一部を請求させてもらえるよう交渉することも検討してみても良いと思いますが…

築古物件ではネズミの発生トラブルは少なくありませんので、オーナーも真剣に考えた方が良いことです。

自分が入居したお家でネズミが発生することを想像してみてください。

一日だって長くその家に住んでいたくないと思うものではないでしょうか。

関連記事:賃貸物件退去時に入居者が猫を飼っていて原状回復75万円!?

ネズミ駆除の費用

今回の私の所有物件のケースでは管理会社の方に殺鼠剤を置いていただいて、

空いていた穴を塞ぐ、という対応でネズミの発生を防ぐことができたので、そこまで費用はかかっていません。

ただ、被害が大きくなってきたらネズミの駆除業者に駆除をお願いすることになるかと思います。

その場合は

  • 一戸建て…5万円〜20万円
  • マンション…5万円〜15万円

というのが目安となります。

また、屋根裏など作業が大変な場所の場合は別途費用がかかることもあります。

さらに、範囲が広くなるほど金額が高くなる料金設定にしている業者も多く、

  • 5坪=2~7万円
  • 10坪=3~10万円
  • 20坪=4~15万円
  • 30坪=5~25万

というような料金設定になっているところもあります。

1回の施工で駆除が終わらないことがほとんどで、

最低でも2週間〜2ヶ月ほど、

長いと半年ほど期間が必要になることもあり、この場合はさらに金額が高くなってしまうんですね。

日頃からゴミを放置しない、清潔な管理を心がける、ということがとにかく大切です。

そして1匹でもネズミが発生したら、小規模なうちから対応をすることをおすすめします。

関連記事:賃貸管理会社の選び方は?何を基準に比べれば良い?

東京都中央区では行政主体でネズミの駆除や防除に関する補助金を設けていたりもします。

自治体によってはこういった助成金や補助金を使える場合もありますので、ネズミの駆除をしなくてはいけない場合は、まずは物件のあるエリアの補助金を調べてみるようにしましょう。

ちなみに中央区の場合は、補助上限額が対象経費の3分の2となっています。

かかる金額が3分の1になるわけですから使わない手はありません。

こういったところもしっかり調べて賢く賃貸経営していきましょう。

賃貸トラブルに関する記事
こんな記事も人気です