不動産投資を頑張る方であれば巾木という字も読める方が多いかもしれません。
巾木は「はばき」と読みます。
今回は巾木がどういうものなのか、交換費用にいくらくらいかかるのか、ということを解説してみたいと思います。
巾木とは
巾木とは床と壁の境目を仕切っている見切り材のことです。
木製のものをイメージされる方が多いと思いますが、ビニル製もあり、部屋を見渡せば巾木でぐるりと囲われていることがわかると思います。
木製の巾木は木造住宅などで多く用いられ、木巾木と呼ばれます。
ビニル素材のものはソフト巾木と呼ばれ、施工が簡単、というのが特徴です。
木巾木の方が高いですがナチュラルで見た目も良いです。
ソフト巾木は安価ですが、見た目が少し安っぽいというデメリットがあります。湾曲させることができるので、壁の形状が変わっているお家なんかはソフト巾木のことも多いです。
巾木には、
- 壁や壁紙を守る役割
- 床と壁の隙間をなくす役割
という役割があります。
掃除機をかける時なんかはよくお部屋の巾木に掃除機をぶつけていたりしませんか?(私がちょっと雑なのもありますが笑)
もし巾木がなかったら、そういった衝撃ですぐにクロスが剥がれてきます。
クロスは壁に糊付けされているだけなので、実はかなり剥がれやすいものなんですよね。
また水分にも弱いので、飲み物をこぼしたりしてもすぐに剥がれます。
巾木があることで壁紙と床との間をしっかり固定することができるので、クロスの経年劣化を大きく防げる、ということです。
また、お部屋の床と壁の間には見えない隙間があります。
というのも、少しズレがおきても力を逃がせるように、余白があるんですね。
こういった隙間を埋めるのも巾木の役割です。
巾木がないと、この隙間にホコリが入ってしまったりして見た目が悪くなってしまうんですね。
特に築古のお家なんかは、巾木がないと家が古いのがすごくバレます笑
ボロ隠しと言っても過言ではないかもしれないですね。床と壁の隙間というのはどうしても築年数が出るところでもあります。
巾木があることで、見た目もスッキリしますし、床や壁が強くなるんですね。
関連記事:アクセントクロスの張り替え費用は1350円/㎡でした
巾木の交換時期目安
巾木がひび割れていたり剥がれてきたら交換時期となります。
一般的な住宅の場合は5年以上使用できるもので、あまりにも汚れがひどいお家ではない限りは巾木は交換することはないのですが、
築古なんかを買うと、巾木も交換しないとな…という家もあったりしますね笑
職人さんと相談して決めることになりますが、クロスと一緒に巾木の交換もお願いすることもあります。
ただ体感的には、巾木はそこまで高頻度で交換しなくてはいけないものではないように思います。
クロスはどうしてもすぐに傷んでしまうので、ある程度の長さで住んでくれた入居者さんが退去する場合は張り替えを覚悟しなくてはいけないですが、巾木も換えなきゃ!と感じるケースは少ないです。
関連記事:【所有物件】アパートの原状回復費用を大公開します!
巾木の交換費用目安
巾木の交換費用について。
まず商品価格の目安としては以下のような感じです。
- 木巾木…約600年〜1000円/m
- ソフト巾木:約200円〜500円/m
ここに工賃がかかりますので、
例えば6畳のお部屋の場合、
- 木巾木…約16,000円〜22,000円
- ソフト巾木…約6,000円〜10,000円
といったところです。
ソフト巾木の方が扱いやすいというのもあって、工賃も安くなることが多いですね。
こうして見てみると木巾木とソフト巾木ではだいぶ金額が変わってくることがわかります。
また業者によってもかなり値段が違う部分にもなりますので、相見積もりをとって施工をお願いした方がいいと思います。
お部屋がかなり広い場合は巾木の交換費用だけでもかなりお金がかかってしまいますよね。
巾木を自分で交換…はリスクが高い
巾木を交換する場合はもともと貼り付けてある巾木をまず取り外すところからやらなくてはいけませんが、巾木を剥がす作業で石膏ボードが剥がれたりする部分が出たりするので、かなり手間がかかりますし、
素人がやることで見た目が悪くなってしまう可能性が高いです。
もちろん自分でDIYできないこともないのですが、自分でやるにしても材料費はかかりますので、
自分でやってみてやり直しとなれば、余計に費用も手間もかかりますので、巾木の交換に関しては業者さんにお願いするのが私的にはおすすめです。
3m以上の巾木だと長いので、お部屋に入れる時やはめ込む時などにクロスに傷をつけてしまう可能性もあります。
巾木は綺麗にできても、クロスが張り替えになってしまったら余計な出費になってしまいますからね。
関連記事:中古物件のリフォームは光るところ・触るところをやる!