先日、所有している収益物件にて入居者がトイレに閉じ込められてしまい、緊急対応が発生して3万3000円の費用がかかる、という珍事がありました。
収益物件を持っていると本当に色々なことがありますね。
戸数も多いもので、この件については管理会社さんよりご連絡をいただいてお支払いをしただけであまり詳しい内容はうかがっていないのですが、
こういうこともある、ということで今回は少しご紹介してみたいと思います。
区分所有で発生したトイレ閉じ込め事件
今回の事件が起きたのは築40年経たないくらいの東北エリアにある区分所有マンションだったのですが、
一人暮らしの方だと意外にこういったトイレや浴室に閉じ込められてしまう、ということがよくあるみたいなんですよね。
どのような経緯だったかはわからないのですが、扉の立て付けが悪かったのか、鍵が壊れてしまったのか、
どちらにせよ設備の問題だったからこちらに請求が来たのだと思います。
中には、トイレに入っている間に何かしらの物が倒れて扉が開かなくなる、というケースもあるようですが、
そういった場合は発生した費用は入居者負担になるでしょうから、今回は設備に問題があったのでしょう。
突然発生した3万3000円ですが、緊急対応していただいたと考えると安く済んだのかな、とも思います。
関連記事:入居者とのトラブルを防ぐためにオーナーがやるべきこと
トイレ閉じ込めの対策
一人暮らしだとトイレや浴室に閉じ込められて助けを呼べず、最終的に死亡事故になってしまう、ということも可能性としてあります。
トイレやお風呂に入る時、一人なのであればドアを閉め切らない、ということで閉じ込め対策になることもあります。
また、中にスマホを持ち込んで、いざという時は外部と連絡がとれるようにしておく、ということも大切ですね。
さらにドアの周りに棚などを置かないようにする、というのも対策になります。
狭い家でスペースを活用するためには、どうしてもそこに物を置きたい、という場合は、突っ張り棒などを使って転倒防止対策をしておくと良いでしょう。
また、トイレに閉じ込められてしまった場合は、トイレットペーパーの芯を広げてドアの隙間に差し込み、ラッチボルトの部分(ドアノブを回すと引っ込む箇所)を上下させることでドアを開けることができる、という豆知識もネットに載っていました。
いざとなったらトイレットペーパーの芯も使えますが、強度が弱い可能性もありますので、
使わなくなったカードなどをトイレの中に1枚置いておくのも良いかもしれませんね。
緊急用のホイッスルを置いている、という人もいました。
逆に空室が長引いているようなワンルームでは、こういった備品をセットにして入居者にプレゼント、としてみるのも良いかもしれません。
ちょっとした備品をプレゼントとしてつけているオーナーさんは多いです。
ただ、カーテンなど趣味が出るものは逆効果になることもありますので、何を選ぶかは慎重にならないといけないですね。
関連記事:ワンルームの空室が長引いている…対策としてできることは?
24時間緊急対応オプションの罠
管理会社さんも24時間対応ができる、というわけではありませんから、営業時間外に入居者さまから連絡があっても対応ができない、ということもあります。
そういう場合に緊急対応ができる、というコールセンター的なもののオプションを案内されることがありますが、これがなかなかきな臭いというか、オーナーにとっては嬉しくないものであったりすることもあるんですよね笑
月々少額でもお金がかかるもので、24時間対応を謳っておきながら対応できる業者はおらず、コールセンターに繋がるだけ、というようなものです。
少額でも全部屋となるとなかなかにお金がかかりますし、
よく「3万円以下の修繕であればオーナー許可なしで対応をしておきます」といった内容になっているのですが、これがコールセンター指定の業者だったり、管理会社指定の業者だったりしてしまうんですよね。
そうなるといつもより割高の修繕費になったり、
出張費用で3万円以下ギリギリの値段を請求されてしまったり、といったことが頻発する、というようなことが実際にあるそうです。
確かに入居者の満足度を上げるためにはこういったサービスも良いのかもしれませんが、
それでもこれはオーナー泣かせのオプションサービスです。
とはいえ、入居者の方も一人暮らしだったりすると、何かあった際にすぐに連絡できる窓口があったほうが安心、というのはありますよね。
よく水回りの業者さんなどが冷蔵庫に貼れる磁石を配っていますが、オーナーとしては、それよりもまずは管理会社さんに連絡をしていただきたいところです。
入居者さんに何か緊急時にはまず管理会社の方に連絡をしてもらうことをしっかりとご案内していただくよう念押ししておくといいかもしれません。
物件が自分の住んでいる近くだったり、規模が小さいのであれば、自主管理を検討してみるのもいいかもしれませんね。