狭小地の活用や不動産の価値を高めるために自動販売機の設置について検討するオーナーの方もいらっしゃると思います。
実は私も以前から気にはなっていたのですが、なかなかこれという土地もなく、足踏みをしている状態でした。
今回新しく購入した物件で、自動販売機設置を始めてみることにしましたので、実際にやってみて初めて知ることができたことなど紹介していこうと思います。
自動販売機の設置は実際本当に儲かるのか?と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
具体的な利益の出し方なども解説していきます。
自動販売機の運用方式は2種類
まず自動販売機の運用方式ですが2種類のやり方があります。
- 業者に土地を貸して利益を得る方法
- 自動販売機を買い取って自分で設置管理する方法
以上の二つの方法です。
業者に土地を貸す方法の場合は利益が少なくなってしまいますが初期費用がかからないというのと管理の手間がかかりませんので今回はこちらの方法にしました。
どうしても自動販売機を買い取って設置をする場合だと先行投資がかなり必要になってしまいます。
また近くに住んでいる物件というわけではないので、不動産の管理自体も管理会社に任せているものですし、自動販売機の管理も業者にお願いしたいと思い、リースの形で始めることにしました。
ただ自動販売機を買い取る方法の方が利益は大きいですし、商品を販売価格を自由に設定できるというメリットはあるようです。
自動販売機設置に必要な広さ
自動販売機を設置するためにどれくらいの土地の広さが必要なのかということですが、設置する機器のメーカーにもよるものの、そこまで大きな土地が必要なわけではありません。
自動販売機の大きさによって少し異なりますが以下のような広さがあれば設置できるかと思います。
自動販売機の種類 | 必要な広さ |
大型自動販売機 | 約幅140cm×奥行80cm |
標準自動販売機 | 約幅110cm×奥行70cm |
小型自動販売機 | 約幅70cm×奥行70cm |
薄型自動販売機 | 約幅100~120cm×奥行30~50cm |
高さはだいたい180cmほどあるので屋根だったり高さ制限があるような場所の場合は高さは測っておいた方が良いでしょう。
また自動販売機をコンクリートベースで固定することができますがその場合は奥行きが90cmほど必要になりますので注意が必要です。
また設置する場所には以下のようなものが必要になります。
- コンセント
- コンクリートベース
- 転倒防止版(屋内設置の場合)
- 防犯カメラ
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自動販売機設置にかかる初期費用
自動販売機設置にもある程度費用がかかるのかと思っていたのですが、設置のための電気工事費用は変電機から電気を引っ張ってくることができれば業者負担で取り付けすることが可能ということでした。
リースの場合は簡単な取り付けであれば業者負担ということになるようですね。
多少の先行投資が必要なのかと思っていたので得した気分です。
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設置に必要な売上見込みと利益
自動販売機を設置するにあたって必要な売上見込みは月に約300本、とのことでした。
自動販売機で売られている飲料水が大体100円から150円になると思いますが、間をとって130円とした場合は月に39,000円の売上ということになります。
これは最低でも必要なラインということですね。
ここが見込めなさそうだとそもそも自動販売機の設置自体をしてもらえないようです。自動販売機の設置を考えているオーナーの方は、まずは業者の方に相談してみて設置が可能かどうかというところを詰めてみると良いでしょう。
利益に関しては売上の2割ということでした。こちらは業者によっても異なるようで、1割しかない業者もあるみたいです。
より良い条件で契約をするために、いくつかの業者で聞いてみるというのもいいかもしれません。
39,000円の売り上げがある場合は売上の2割が利益としてこちらの取り分になりますので、月に7,800円の利益になります。
ここに維持費である電気代が1500円から2000円ほどかかるようなので、最低ラインの売り上げをクリアして月に5,000円〜6,000程度の利益、という感じですね。
どういった場所で自動販売機を設置するかにもよりますが地方であればかなり良い利益を出すことができるのではないかと思います。
都心でやると土地の方が高くついてしまいますけどね。
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自動販売機設置を選んだ理由
新しく購入した不動産の土地の一画を使って何かできないかということで自動販売機の設置を考えたのですが、周りにコンビニなどもなく、自動販売機もなかったので設置したらそれなりに売れるのではないかという見込みで自動販売機の設置を始めてみました。
これも地方ならではのことで、どうしても都心部だと近くにもうすでに自動販売機があったりコンビニがあったりするので、月300本という最低ラインを超えるのが難しく、設置自体ができないケースがあるようです。
空き缶回収と補充
売れ行きにもよりますが、業者の方で月に1回から2回ほど補充の際に空き缶回収をしてもらえるそうです。
もし空き缶入れが満杯になるようなことがあれば連絡をすればすぐに回収してくれるということでした。
こういったことも始めてみないと分からないことだったので面白かったです。
狭小地の活用に自動販売機設置を考えてみてはいかがでしょうか?
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