いくつかの地方都市で収益不動産を所有しているのですが、大手チェーンの不動産会社に管理をお願いしているところと、地元不動産会社にお願いしているところがあります。
大手チェーンの不動産会社の方が安心感がある、という感じがしますが、
地元不動産会社ならではの強みももちろんあって、地方都市の不動産会社はまた少し雰囲気も違うんですよね。
今回は地方都市にある地域密着型の不動産会社にどんな特徴があるのか、ということを紹介してみたいと思います。
寡占市場になっていることがある
地方都市によくあることなのですが、このエリアはこの業者一強、みたいなことが小さめの地方都市だとよくあります。
そういったエリアは不動産業者に限らず、内装屋さんも「こういう場合はこの業者に頼むしかない」みたいな状況になってしまっているところもあり、他のエリアに比べると料金が割高です。
こういう情報は実際にそのエリアで投資をしている方や、そのエリアの不動産業者に聞かないとわからないものなので、
どれだけ不動産業者と密にコミュニケーションが取れるか、ということがかなり重要になってきます。
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自社物件を多く抱えている場合がある
特にウィンドウに張り出されている物件情報が手書きになっているような不動産会社、
地方に行くと駅の近くで見かけたりしますよね。
こういった不動産業者は、不動産業界全体で共有している物件ではなく、自社で所有・管理している物件、またはオーナーに直接依頼された物件、つまり自社物件を多く抱えていることが多いです。
もちろんネット上には掲載されていない物件です。
そういった物件は掘り出しものの物件を抱えていることも多く、
私もお付き合いのある不動産業者さんからは「まだ外部には出していない物件なんですが…」と情報をいただくことが少なからずあります。
自社で管理している物件なので、物件の現状もよく把握されており、
オーナーさんともお知り合いだったりするんですよね。
どういう経緯で物件を売却することになったのか、といったことも大体ご存知ですから、掘り出し物件であれば、リスクがないかどうか、ということも見極めやすいと思います。
取り扱いのある物件数は少ない場合も多いですが、
それでも掘り出し物件があることが多い、というのがメリットです。
最初はテンションが低めな方も多い
地域密着型の地元不動産の方は、最初はテンションが低いというか、無愛想な方も多いです。
まぁ他所者が突然訪ねてきて投資をしたい、となったら「この人で本当に大丈夫か?」と思われるのは当たり前のことですよね。
地方都市はどうしてもそういった閉鎖的な部分はあるのかなと思います。
他所者よりも地元の地主さんとのお付き合いを大切にされるものだと思いますし、そこでトラブルなくやっていけているのであれば、
わざわざトラブルが発生するかもしれないご新規さんと付き合わなくてもいい、と考えるのかもしれません。
ですが、しっかり顔を合わせて話をするようになると、コミュニケーションが取れるようになって、その地域ならではの情報を教えてくれるようになります。
不動産を購入して管理をお願いするようになってからもそうですが、定期的に顔を合わせて話をすることが地方の不動産投資ではものすごく大切なことだと思っています。
私も一年に1〜2回程度はご挨拶にうかがうようにしており、そこで得られる情報もありますし、お会いした直後に入居が決まることも結構あるんですよね。
わざとそうしている、というのでもなく、
そもそもたくさんのオーナーさんとお付き合いがあるでしょうから、やはり会わないと忘れられてしまうようなところはあると思うんですよ。
しっかり思い出してもらって、自分の物件をご紹介いただけるように、定期的にコミュニケーションを取ることは大切です。
そのエリアに住まずとも投資ができるのは、やはり管理会社さんのおかげですからね。
大手と地元密着型、どちらが良いとは言えない
エリアによって不動産業者の勢力図と言いますか、バランスも異なりますので、
どちらが良いというのはエリアによるんですよね。
どちらも訪ねてみて、雰囲気が合いそうなところに決めた方が良いと思います。
大手チェーンの不動産業者の方が扱う物件数は多いですし、入居募集のネットワークも広いことも多いです。
ですが地域密着型の管理会社の方が情報が豊富で、古くからそのエリアに住んでいる、いわゆる地主さんとも繋がりがあり、掘り出し物件は見つけやすいかもしれません。
まずは気になるエリアに出向いてみて、飛び込みで3店ほど不動産会社を周ってみるのがおすすめです。
最初は勇気が要ると思いますが、実地調査は情報を得る上でとても重要ですし、
特に地方エリアはクローズドな雰囲気があって、なかなかネットでは得られない生の情報に溢れていますので、自分の足でそれを探すのもまた投資の楽しさでもあります。
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