退去があるとほとんど必ず必要になってくるのがクロスの張替えです。
クロスの張替えは相場はいくらくらいかかるのでしょうか?
オーナーが知っておきたい原状回復におけるクロス張替えの知識について、解説したいと思います。
原状回復ではクロスとクッションフロアの張替えが多い
長期で入居してもらっている場合は他にも色々なリフォームが必要になることが多いですが、
一般的に原状回復ではクロスの張替え、クッションフロアの張替えが多いです。
原状回復は通常の居住の仕方で出てしまう損耗に関してはオーナー負担での修繕となります。
入居者の故意・過失によって損耗してしまった部分に関しては入居者に請求することができますが、通常の生活で損耗してしまう部分に関してはオーナー負担ということで、ガイドラインにも定められています。
とはいえ、この「通常の生活の範囲」というは明確な線引きが難しい部分もありますから、どこまでを入居者負担にし、どこからをオーナー負担とするのか、というはしばしばトラブルになりやすい部分でもあります。
今回のメイン議題となるクロスの張替えに関しては、ほとんどの場合オーナー負担となるでしょう。
例えばペット不可物件なのに入居者が無断でペットを飼育していた、というようなケース出ない限りは、クロスはどうしても通常の生活でも傷ついてしまうものなので、オーナー負担での張替えとなることが多いです。
関連記事:ペット不可の物件で内緒で飼っていた!?原状回復費用はどうなる?
クロス張替えの相場
クロスの貼り替えですが、実はそんなに高いものではありません。
ただ、どの修繕でもそうですが、どの程度損耗しているのか、どこまで張り替えるのかによって価格が変わってきます。
ちょっとした穴が空いていたりするような場合は、全てのクロスを張り替える必要はないので、750円〜1,500円/㎡くらいの金額でいけます。
廃材処分費用や出張費などが別途かかる場合がありますが、他の修繕も一緒にやると思うので、そこらへんはまとめて考えてもらえるでしょう。
小さい穴であれば、自分でパテのようなものをつかって埋めることも可能です。
そこまで大きくない穴ならこういったもので自分で対応するのでもいいかもしれませんね。
全面的にクロスを張り替える場合ですが、単価としては上記と同じ単価になります。
業者によってメートル単位のところと平米単位のところがあるので、そこは気をつけて見てください。
また、損耗がひどい場合は、クロスの奥のボードから取り替えになる場合があります。
その場合はさらに金額が高くなります。
ワンルームでもクロスの張替えだけで5万円〜10万円ほどするケースがありました。
長期で住んでもらっている場合はこういった修繕が必要になる場合もあります。
関連記事:原状回復のチェックシート!入居者に請求できるのはどこまで?
シンプルなアクセントクロスは白いクロスと単価が変わらない
アクセントクロス、と言って、お部屋の壁の一部を色付きのクロスにするリフォームが流行っています。
上記写真は実際に所有しているアパートで導入したアクセントクロスです。
最近は所有している物件でいくつものお部屋にアクセントクロスを導入しているのですが、入居率が良いように思います。
実はこういったシンプルなカラークロスは白いクロスと単価がかわらないものがほとんどです。
柄が入っていたり、凹凸があるような凝ったクロスはどうしても単価も高くになりますが、カラークロスは白いクロスと値段は同じなんですよね。
なので特に高くつく、というわけではありませんから、ぜひ一度試してみて欲しいリフォームです。
特に女性をターゲットにしているような物件やファミリー物件はおすすめ。
さらに、和室があって空室対策に悩んでいるお部屋なんかもおすすめです。
和室はどうしても入居募集する時にネックになってしまいがちなポイントですが、アクセントクロスを導入するだけでとてもおしゃれで洗練された印象に変わります。
実は和室もリフォームのしようによっては入居者に喜ばれるのではないかなと思っています。
クロスに色があるだけで、室内で撮った写真が結構おしゃれに見えるようになりますしね。
特に若い世代の方にはそういうことも大切になってきていると思います。
お部屋の印象が簡単にガラリと変わりますので、ぜひアクセントクロスを試してみてください。
複数の物件を持っていると、一つ一つのお部屋のアクセントクロスを決めるのもなかなか大変なことなのですが、それでも、そういうことを自分で決めて導入することができる、というのがオーナーの楽しさの一つなのではないかと思っています。
それによって入居者の層が変わったりするのも面白いですね。
関連記事:アクセントクロスの色はどう選べばいい?オーナー目線で事例も紹介!
あまりお金をかけずにチャレンジできる空室対策でもありますので、検討してみてください。