賃貸経営をしていると日々いろいろな事件が起こるものですが、その中でも「水漏れ」というのは比較的起こりやすい事件に思います。
以前私は建物の中を通っている配管が破裂したようで、大きな水漏れがあった、ということがありました。
これには慌てましたが、積雪量の多い寒い地域で、前日との気温差がすごかったために配管が破裂してしまったようで、火災保険を使うことができました。
こういったことがあった時
修繕費や、入居者の被害額は誰が負担するの!?保険は使える!?
とワタワタするものですよね笑
私の場合はちゃんと保険が使えましたし、こちらで何か大きな支払いがあったわけではありませんでした。
水漏れがあった時は、それぞれの状況によって責任の所在が異なります。
水漏れ原因によって責任の所在が異なる
責任の所在によってつける保険も異なってきますので、水漏れが発生した原因がなんなのかということが大事です。
物件や設備の老朽化(経年劣化)が原因の場合
物件や設備の老朽化が原因で水漏れが起きてしまった場合は責任はオーナーにあります。
そのため修繕費用の負担はオーナーがすることになります。
さらに入居者の所有物を濡らしてしまって損害を与えてしまった場合、その損害賠償もまたオーナーが負担しなくてはいけません。
台風などの災害が原因の場合
台風や強風、地震などが理由で水漏れが起こった場合は、オーナーも被害者になります。
こういった自然災害が原因となる損害に関しては火災保険でほとんどカバーできると思って良いでしょう。
保険会社に問い合わせをしてみて、確認してみてください。
オーナーは火災保険にはかなりお世話になります。
私も今まで何度お世話になったかわかりません笑
「火災」とついているため「火災にしか使うことができない保険」という認識を持っていたのですが、
実は火災保険は水漏れや自然災害にも使うことができます。
補償範囲は加入している火災保険のプランによっても異なりますので、どこまでが補償範囲なのか、ということは今一度確認しておいた方が良いでしょう。
関連記事:火災保険って何に使えるの?初心者にわかりやすく解説!
入居者の過失が原因の場合
例えば水栓の締め忘れなど、入居者の過失による水漏れトラブルの場合は、
過失のある入居者に責任がありますので、損害賠償責任も入居者なります。
こういったケースに備えて、入居者に個人賠償責任保険にあらかじめ加入してもらっておくオーナーさんも多いです。
放置は絶対NG
水漏れのトラブル連絡を受けてから、それらの対応をせずに放置したことによって被害が広がってしまうと、入居者に過失がある場合でもオーナーの責任が問われることがあります。
なので水漏れトラブルに関しては迅速に対応をすることが大切です。
とはいえ、日中であれば管理会社などが対応してくれると思いますが、
営業時間外では対応も難しい場合がありますよね。
その場合は入居者自身に水道屋さんなどに連絡をしてもらう、ということになると思いますが、保険の請求にも使える可能性がありますので、とにかく写真や動画を撮っておいてもらう、ということが大切です。
写真や動画が証拠となり、保険がおりやすくなる場合があります。
こういったことは水漏れトラブルが起こる前から、入居者にお知らせしておいてもいいことですよね。
関連記事:入居者とのトラブルを防ぐためにオーナーがやるべきこと
水漏れ修理にかかる費用はどれくらい?
水漏れトラブルもものによって修理費用はピンキリです、
蛇口周りのパッキン交換などの簡易作業であれば1万円〜数万円程度。
壁や床の張り替えが発生した場合は数万円〜数十万円程度。
家財への被害に対する補償は数百万円程度と見ておいた方がいいでしょう。
また、生活ができないような状況になってしまった場合はホテルなどに仮住まいをしてもらう必要があります。
これらも経年劣化など過失がオーナーにある場合はオーナー負担となります。
場合によってはかなりの金額がかかってくることもあるのが水漏れトラブルです。
まずは加入している火災保険の補償内容を確認すること。
また入居者自身にも保険に入ってもらうことをすすめるようにしましょう。
さらに、水漏れなどのトラブルが起こった際にどんな動きをしたらいいか、というようなマニュアルを入居者に配っておくのも対策となるかもしれませんね。
このあたりは管理会社とうまく相談しながら、進めていけるといいのかなと思います。
ちなみに自主管理だとこういったトラブルの連絡が24時間自分宛にくるので大変です。
ある程度時間と労力を割ける人じゃないと、自主管理は難しいでしょう。
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