不動産管理

大家が入居者と同じ建物に住でいる物件、入居者からはどう思われる?

「大家が入居者と同じ建物に住んでいる」という物件は少なくはありません。

特に高齢のオーナーだと自分の所有している賃貸物件に自分も住んでいる、と言う方が多いです。

 

中には「これから自分の持っている賃貸物件に住もうかな」と考えているオーナーもいるでしょう。

 

では「大家が同じ建物に住んでいる」ということに対して入居者はどのように感じるのでしょうか?

 

良い面

 

女性の入居者には喜ばれることが多い

 

同じ建物に大家さんが住んでいることで、安心することができる、という女性の入居者は多いです。

 

特に女性の一人暮らしの場合は何かあった時に近くに大家さんがいる、ということが安心材料になるようで

その要因を物件の決め手とする人もいるくらいなんですね。

 

やはり女性の一人暮らしの場合は不安が大きい人が多いので、

単身者向けの賃貸物件なのであれば、同じ建物に住むことで空室率を下げられるかもしれません。

関連記事:アパートの空室が埋まらない理由として考えられるもの

 

管理が行き届いている

 

  • 廊下などの共用部分の電気が切れることがない、切れてもすぐに付け替えてくれる
  • 雪が降った時なども雪かきをすぐにしてくれる
  • 共用部分の掃除が行き届いている

といったような、管理に関する良い意見がよく聞かれます。

 

オーナーにとっては負担になることもあるとは思いますが

管理会社に管理を任せてしまうと、管理会社のさじ加減で管理をすることになりますので

やはりオーナーの思うようには管理してくれない、ということもあるでしょう。

 

管理会社に依頼したことも迅速には対応してもらえないということも多いです。

 

自分の思うように管理をすることができる、という意味ではオーナーにとってもメリットとなると思います。

管理が行き届いている物件ほど入居者の満足度が高く、退去も防ぎやすくなります。

関連記事:入居者が退去してから次の入居までの期間はどれくらいを見ておくべき?

 

すぐに相談できる

 

何かしら物件でトラブルが起きた時に、すぐに大家に相談することができる、

ということをメリットとして挙げる入居者が多いです。

 

物件でのトラブルというのは日常茶飯事的に起こるものです。

 

近くに大家さんがいてくれたら、いつでも相談することができる、という安心感はやはり入居者にはありますよね。

関連記事:賃貸物件で水道の水漏れがあった時の対処法、どこに連絡すればいい?

 

悪い面

 

監視されているような気がする

 

逆に大家さんが一緒に住んでいる物件では、大家さんに生活を全て監視されているような気がしてしまう、と感じる入居者もいます。

 

ルールを厳しく徹底する大家の場合は、そのような印象を入居者に与えてしまうことも多く

分別されていないゴミを入居者の元に戻したりする大家もいました。

 

ゴミを捨てるところを見られているのだろうか?ゴミを漁れらているんじゃないか?と恐怖を感じた入居者もいたようです。

 

ただ、オーナー側からすると

「大家さんが常に近くにいる」という緊張感を入居者全員に持ってもらうことによって

規律が乱れにくくなる、というメリットもあるかもしれません。

関連記事:アパート経営で意外と重要なゴミ置き場問題!

 

大家さんの趣味が出すぎている

 

共用部分などに大家が飾り付けをしすぎて、大家の趣味が出すぎていて嫌だ、と感じる入居者もいるようです。

 

共用部分などについてはこだわりすぎない方が万人受けする物件になるでしょう。

 

しかしそういった装飾などを「良いな」と思って入居を決める入居者もいます。

同じような趣味を持つ入居者に入居してほしい、と考えるならそういった飾りつけなども悪くはないかもしれません。

関連記事:アパートの臭い対策としてできることを原因別に解説

 

コミュニケーションがめんどくさい

 

  • 大家さんと普段からコミュニケーションをとらなくではいけないのがめんどくさい
  • 何かと大家さんがプライベートな質問をしてきて煩わしい
  • 勝手に部屋に入られるようなことがあって嫌だ

というような声も聞かれます。

 

大家が合鍵を持っていることもありますが、緊急時以外は部屋に立ち入ることは基本的にしないようにしなくてはいけません。

 

また、入居者と執拗にコミュニケーションをとろうとするのも裏目に出てしまうこともあります。

 

最近では大家とコミュニケーションをとる入居者も少なくなっていますので

距離感をしっかりとって、配慮をしていった方が良い部分だと言えるでしょう。

関連記事:賃貸トラブル、カビの責任は入居者とオーナーどちらにある?

 

オーナーだということを伏せることもできる

 

オーナーが自分の所有している物件に住むにあたって

「入居者とは全く交流を持たないようにしたい」と思うオーナーもいるでしょう。

 

そういった場合は「自分がオーナーである」ということを伏せて、入居者を募集することももちろんできます。

そしてこれは不正なことではなく、一般的にも行われていることです。

 

上記のようなことを入居者に色々思われてしまうのが嫌であれば

同じ建物に住んでいる、ということを伏せて募集を行ってもいいでしょう。

関連記事:大家が家賃を値上げするタイミング、妥当な条件とは。

不動産管理に関するおすすめ記事
こんな記事も人気です