不動産投資を行うオーナーがどうしても陥りがちな問題が「賃貸物件がずっと空室」というものだと思います。
投資をする身としては考えたくないことですが
賃貸物件でずっと空室が続いてしまう、ということも無きにしも非ず。
空室がずっと続いてしまう、という時にできる対策について紹介していこうと思います。
家賃を下げる
家賃が高すぎるからずっと空室が続いてしまう、ということはよくあることです。
周囲の物件の家賃相場を調べて、設定している家賃が相場から大きくズレていないか今一度確認してみましょう。
ポイントは物件の周辺で似たような物件の賃貸情報を集めることです。
間取りや築年数、駅からの距離などで大体条件が似ている物件をいくつか集め、家賃相場を見てみましょう。
多くの人が、物件を探す時に同じような物件を2〜3ピックアップし
その中で内見をして一番気に入った物件に入居を決めます。
2〜3のピックアップ物件には入れているものの、類似物件に毎回入居者をとられてしまっている、ということも少なくありません。
家賃以外にも入居条件を少し緩和するなどして調整してみると
ずっと空室になっていた部屋がスッと決まったりするものです。
関連記事:大家が家賃を値上げするタイミング、妥当な条件とは。
お部屋の設備を増やす
お部屋の設備を増やして条件をよくする、というのも空室対策になります。
例えば
- ウォシュレットを付けてみる
- モニター付きインターフォンを導入する
- 宅配ボックスを設置する
など、こういったちょっとしたことでもかなりお部屋の印象はよくなるものです。
モニター付きインターフォンや宅配ボックスなんかは自分で設置することもできますし
比較的安価ですので、ずっと空室が続いている、というお部屋に設置してみても良いのではないでしょうか。
物件の名前が古臭いと印象もよくないので、名前を変える、というのもすぐできる対策でもあります。
関連記事:アパートに名前をつける時に気をつけたいこと。入居率にも影響する!?
内見の印象を上げる
多くの人が内見をしてお部屋の印象で入居を決めます。
内見をした時の印象がとても大切ですので、
こういった部分も気を使った方が良いでしょう。
物件をこまめにチェックしにいって、掃除が行き届いているかチェックし、
もしできていないようなら管理会社にお願いしておくと良いと思います。
それ以外にも例えば、水回りに芳香剤などを置いて匂いの演出をしたり、
電気もオレンジっぽい温かみのある電気に変える、などするだけでお部屋の印象は大きく変わるものです。
部屋に入った時の印象をあげるためにどんなことができるか、考えてみると良いでしょう。
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不動産管理会社に相談する
ずっと空室…という部屋を埋めるために、何か他に方法がないか。
ストレートに管理をお願いしている不動産管理会社に相談してみるのも良いと思います。
不動産管理会社は他の物件もたくさん管理しているわけですから
何か良い案や他のオーナーさんがやっていることを教えてくれたりすることもあるかもしれません。
そのためにも、不動産管理会社の担当の方とは密に連絡を取り合うようにすると良いと思います。
たくさんの物件を管理していると、連絡頻度が低ければどうしても忘れられてしまうものですからね。
「入居付けしてあげたい」と思ってもらえるようにオーナーも努力が必要だと思います。
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不動産管理会社を切り替える
やはり人間同士のお付き合いですし、不動産管理会社が合わない、ということもあるでしょう。
そういった時は他の不動産管理会社に管理を移してみる、というのも選択肢の一つだとは思います。
営業もお願いしていることがほとんどだと思いますから、管理会社との関係性がうまくいっていない場合は、空室が続いてしまうこともあるでしょう。
しかしこの手段は最終手段だと考えておいた方がいいと思います。
入居者が現れないのは不動産管理会社のせいだ!と思ってしまいがちなオーナーはかなり多いです。
よっぽど管理会社とうまくいっていない場合はそういったこともあるかもしれませんが、ほとんどの場合は原因は別にあると考えて良いでしょう。
人のせいにせず、どうしてずっと空室状態が続いているのか
冷静に分析することが大切だと思います。
管理会社を変えた途端入居者が一気に増えた、なんてことはなかなかありません。
物件の条件は変わらないわけですから、やはりずっと空室なのには何か他の理由があるのではないか、とまずは考えてみることが大切です。
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空室の理由を探る
ずっと空室が続いている場合は、どうして空室が続いているのか、分析をすることが一番です。
周辺物件と条件を比べたり、その地域の賃貸需要について調べてみたり、
まずはリサーチをするところから始めてみましょう。
地味なことかもしれませんが、物件のある地域について学び、理由を探ろうと色々考えることが
空室を埋めるための近道なのではないかと思います。