オーナーとして苦労するのがいかに空室を埋めるか、ということです。
物件を扱う上で、今までやってきた経験を踏まえて、空室対策アイデアを10個、今回は紹介して行きたいと思います。
ウェルカムボード・ポップの設置
まずは入居を検討してくれている内見者の方の印象をあげる空室対策です。
実は私は賃貸物件を借りる側になったこともあるのですが、いくつか物件を内見する上で、やはりウェルカムボードがあったところはいいな、と思ったんですよね。実際そのお部屋は契約をしました。
逆の立場になって考えてみる、ということが何においても大切な気がしています。
100円ショップで売っているような安価なボードでも全然良いと思いますが、お部屋に入ったところにウェルカムボードがあって、「ここが売りです!」みたいなことが書かれていて、「熱心な大家さんだな」と思ったのを覚えています。
自分が持っている物件にはポップをいくつか設置して、アピールをしていました。
決まらないお部屋はやはりこういった努力は必要ですね。
関連記事:賃貸物件の内見の印象を良くする!ウェルカムボードなどの空室対策
消臭・芳香剤の設置
特に空室が続いているお部屋で気になるのが、お部屋に入った時の臭いです。
実際に暮らし始めたら下水の臭いなんかはしなくなるとは思うのですが、内見をしにきてくれる人がそういう考えでお部屋を見てくれるとは限りません。特に臭いというのは無意識で判断するものですから、くさいお部屋よりも良い匂いのするお部屋の方が良いに決まっています。
なので、臭いが気になるところは消臭剤、お部屋の中には芳香剤というか、ルームフレグランスのようなものを置いたりしています。
空室になっているお部屋も不動産業者の方にお任せするだけでなく、こまめに見に行ってみて、内見者からの第一印象が悪くなるような状態になっていないか、確かめた方が良いと思います。
手が触れる箇所をピカピカに
内見をする時に一番気になるのは手が触れる場所。
例えばドアやトイレのドアの取っ手が錆びていたりすると、あまり触りたくないなと思ってしまいます。もちろん無意識的に印象が悪くなるでしょう。
こういった取っ手は簡単に取り外しができますので、新しく付け替えるのもおすすめです。
トイレのトイレットペーパーホルダーはどうでしょうか?
こういったものも替えるだけでずいぶん印象が変わります。
金属部分はピカールで磨くだけでかなり輝きを取り戻してくれますよ。
トイレにウォシュレットを付ける
ユニットバスの物件に関しては漏電してはいけないから、という理由で今までウォシュレットの設置を管理会社に断られていたのですが、
最近は無電源型のウォシュレットが出ています。
取り付けたものを使ってみましたが、電源が必要なタイプと比べても遜色なく、「全然これでいいな」と思えるレベルでした。
ウォシュレットは人気の設備の一つなので、ぜひ今までユニットバスで諦めていた人にも試してみて欲しいです。
値段は少し高いですが、高級感もあるものも売っています。
関連記事:収益物件に無電源ウォシュレットを設置してみました!
水栓をシングルレバーに
このようなお湯と水をそれぞれ調整して温度を調整するタイプの水栓は少し使い勝手が悪いです。
もし取り替えられるのであれば、シングルレバーに取り替えた方が良いでしょう。
ただし、ものによってはかなり金額がかかる場合もありますので、見積もり次第で良いと思います。
アクセントクロスの導入
お部屋の一部分だけのクロスをカラーの入ったクロスにするアクセントクロス。
お部屋の印象がぐっとおしゃれになります。
クロス自体の金額はカラーのものでも同額だったり、あまり金額に違いはないので、こういった工夫をしてみるのもおすすめです。
関連記事:アクセントクロスとは?リフォームでお部屋の雰囲気をガラッと変える
ペット可にする
空室を埋めるために募集の幅を広げるという方法もあります。
ペット可にするとどうしても現状回復費用が高くつくようになるのでは、と考えるオーナーさんは多いと思いますが、
例えば「ネコのみ可能」などの条件をつけたり、原状回復に関して別途特約をつけるなどの対策を行っている方も多いです。
まずは条件付きから試してみるのも良いかもしれません。
楽器可にする
ペット可だけでなく、楽器可という募集の仕方もあります。
これは特に、近くに音楽大学などがある場合に効果が高いです。
こちらも全面的に楽器可とするのではなく、楽器を指定したり、音を出しても良い時間帯を指定するなどの対策を行うことが可能です。
関連記事:空室対策としての楽器可物件ってどう?トラブルは起こりやすい?
外国人・高齢者・生活保護受給者を受け入れ可にする
- 外国人
- 高齢者
- 生活保護受給者
これらの方の受け入れはたしかにリスクもあるのですが、基本的には保証会社を必ず通すようにしていればそこまで大きなトラブルになることはないかと思います。
高齢者の場合、頼れるご家族がいない、ということもあると思いますが、最近は孤独死保険という高齢入居者のための保険もあります。
24時間ゴミ出しOKにできないか
特に都心部のアパートやマンションの場合、24時間ゴミ出しOKという条件を求める人も多いです。
テレワークの浸透からさらにこの条件が求められることと増えました。
出来るかどうかは自治体次第にはなってしまうと思いますが、問い合わせてみてどうにか24時間ゴミ出しOKにすることはできないか、チャレンジしてみると良いでしょう。